は
-
消すまじき育つるまじき火は埋む 京極杞陽【季語=埋火(冬)】
消すまじき育つるまじき火は埋む京極杞陽(『但馬住』) 火種を絶やさないために灰の中に埋める炭火のことを「埋火」という。灰に埋もれた炭火は、起こして息を吹きかければ炎を生む。炎は、炭を燃やし炭の寿命を…
-
霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】
霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び加藤楸邨霜を踏んで来…
-
胸の炎のボレロは雪をもて消さむ 文挾夫佐恵【季語=雪(冬)】
胸の炎(ほ)のボレロは雪をもて消さむ)文挾夫佐恵小学校の頃…
-
鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん【季語=鱶(冬)】
鱶のあらい皿を洗えば皿は海)谷さやん『谷さやん句集』2022年12月…
-
男色や鏡の中は鱶の海 男波弘志【季語=鱶(冬)】
男色や鏡の中は鱶(ふか)の海男波弘志(『阿字』) 男色とは…
-
凍港や旧露の街はありとのみ 山口誓子【季語=凍つ(冬)】
-
秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語=秋海棠(秋)】
-
幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦
-
もう逢わぬ距りは花野にも似て 澁谷道【季語=花野(秋)】
-
月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女【季語=月(秋)】
-
葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行【季語=葛の花(秋)】
-
向いてゐる方へは飛べぬばつたかな 抜井諒一【季語=飛蝗(秋)】