【秋の季語】運動会

【秋の季語=仲秋〜晩秋(9〜10月)】運動会

主に学校において、児童たちが参加する体育行事。

梅雨入り」前の「五月」ごろに実施される学校もあるが、「秋晴」のころに実施されることも多い。俳句では秋の季語として認知されている。


【運動会(上五)】
運動会の地面をむしろ多く見る 阿部青鞋
運動会午後へ白線引き直す 西村和子
運動会走る前から泣いてをり 中野のはら
運動会カメラ向ければ背を向けて 島野紀子
運動会静かな廊下歩きをり 岡田由季
運動会再び肉の塔興る 岩田奎

【運動会(中七)】
鳥一羽運動会を横切れり 相生垣瓜人
二階より運動会の端見ゆる 柏原眠雨
手を上げる運動会の大玉へ 寺澤一雄
ねかされて運動会の旗の束 千葉皓史
蛇口みな運動会の空を向く 堀切克洋

【運動会(下五)】
女装したがる年頃の運動会 本井英
人妻をむんずと借りて運動会 太田寛郎
午後の部へオルガンはこぶ運動会 佐々木よし子
スタートライン最後に引いて運動会 塩見恵介
地面とはすなはち地球運動会 髙柳克弘
唐揚げの油ぎつたる運動会 酒井俊祐


関連記事