
前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から推薦句を送っていただき、一覧として掲出するコーナーです。毎月、募集していますので、ご協力いただける俳誌・結社があれば、このページをご覧ください。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。
また、このページの掲出句から、読者の皆さんの「推しの一句」(未来の名句となるかも)を選んでご鑑賞いただく読者参加型「コンゲツノハイクを読む」は、3月20日締切です。ご投稿は、こちらのフォームからお願いします。絶賛お待ちしてます!
コンゲツノハイク 2026年3月
(2026年2月刊行分)今月の参加結社☞「秋草」「いには」「伊吹嶺」「円虹」「海原」「火星」「かつらぎ」「樺の芽」「銀化」「銀漢」「雲の峰」「秋麗」「青山」「鷹」」「橘」「天穹」「都市」「南風」「noi」「ふよう」「街」「雪華」

「秋草」(主宰=山口昭男)【2010年創刊・兵庫県神戸市】
<2026年3月号(通巻195号)>
探梅行むらさきを踏み黒を踏み 山口昭男
密教の山見えてゐるスキーかな 松田晴貴
城寒し空濠を見て濠を見て 藤井万里
石蕗の黄に置いてけぼりにされてゐる 加藤綾那
葱洗ふ水のすみずみ汚しけり 舘野まひろ
蟹蒲の襞の真白き避寒宿 渡辺一二三
真四角に寒の水汲む男かな 田邉大学
「いには」(主宰=村上喜代子)【2005年創刊・千葉県八千代市】
<2026年3月号(通巻210号)>
初鏡耳のうしろの生き黒子 村上喜代子
クリスマスケーキの箱に覗き窓 梅津紀子
冬うらら目を美しく似顔絵師 原田 功
竜の玉おとなわらわらつれだちて ひめみや多美
一礼てふ美しき所作冬の杜 渡辺美亀
裸木に刺傷咬傷擦過傷 坪井利保
「伊吹嶺」(主宰=河原地英武)【1998年1月創刊・愛知県名古屋市】
<2026年3月号(通巻333号)>
大粒の星をかぞへて初詣 河原地英武
床に物置けば切りなし冬籠 栗田やすし
極月のトーストに塗る小豆餡 伊藤範子
女正月手羽先の骨つみあげて 加藤剛司
神殿に潮の匂へる年用意 有賀三枝子
鉋刃を叩く大工やクリスマス 本庄鉄弥
トーストのバター動かぬ冬の朝 溝口洋子
「円虹」(主宰=山田佳乃)【1995年創刊・兵庫県神戸市】
<令和7年3月号 第374号>
すれ違ひざまにからまる息白し 田村恵津子
また違ふ色と出会ひし冬紅葉 松山牧子
顔見世や今日も遅るる由良助 吉岡好美
鼻唄も溜息もあり年用意 芝切志津子
冬菊の色を極めし巴塚 村井由美子
自転車のサドルの固し冬はじめ 谷口知行
水鳥の羽繕ひして描く波紋 新井多美枝
「海原」(代表=安西篤)【2018年創刊・千葉県市川市】
<2026年1・2月合併号(第75号)>
追ってくる影に差しだす秋日傘 北川コト
ランウェイをつい小走りの鶫かな 藤玲人
どんぐりや平凡といふ粒揃ひ 岡田ミツヒロ
八月の海を見ている喉仏 松岡早苗
誰を待つでもなくて新米研いでいる 丹生千賀
日本海ぐらり傾け山車曲がる 佐藤二千六
我武者羅でありたき夕べ秋刀魚焼く 伊藤幸
「火星」(主宰=山尾玉藻)【1936年創刊・大阪府大阪市】
<2026年2月号(通巻1033号)>
討入の日の綿虫がこんなにも 山尾玉藻
山姫の裳裾に立てり冬の霧 大山文子
霜晴やひと山越えてきし拳 坂口夫佐子
母の家の朝霜踏まれゐし安堵 山田美恵子
コスモスの種とる影の伸び縮み 大東由美子
むらさきを一会の色に冬菫 蘭定かず子
寒釣の舟影すべる潮のみち 五島節子
「かつらぎ」(主宰=森田純一郎)【1929年創刊・兵庫県宝塚市】
<2026年2月号(通巻1154号)>
母小さく小さくなりゆく夜寒かな 森田純一郎
高床の小屋はアトリエ小鳥来る 平田冬か
あと一つ末社訪へさう日脚伸ぶ 村手圭子
軽トラの葱をおまけの直売所 大田 武
ハロウィンの魔女焼芋を立ち食ひす 清水寿恵子
耳打ちをして狩犬を放ちけり 水口 祭
三輪山を転がり出たる猪の跡 伊藤美貴子
「樺の芽」(主宰=粥川青猿)【1967年創刊・北海道帯広市】
<第55巻第3号(通巻592号)>
ギザギザと缶の切り口多喜二の忌 粥川 青猿
足跡を消しても積もる過疎の雪 江波戸 明
波止めを超ゆる波浴ぶ尾白鷲 疋田 英子
少し酔い昭和を話す大晦日 伊藤 妙子
遠方の雪山ひかる戦争画 道下 いずみ
煤払義母の叩きがしゃしゃり出る 石森 スエ子
聞き惚れるロビーのハープふと湯ざめ 齊藤 美和
「銀漢」(主宰=伊藤伊那男)【2011年創刊・東京都千代田区】
<2026年3月号(通巻183号)>
冬銀河へと一歩づつ昇られし 谷岡健彦
師の文字の何とあたたか冬あたたか 荻野ゆ佑子
雪原の足あと日差し溜めてをり 小田島 渚
狐福かも然々と澄む冬銀河 坪井研治
冬天のただからつぽに師の逝けり 平山凛語
花吹雪浴びて喪ごころまた深め 森崎森平
嘶きや伊那の冬青空に触れ 堀切克洋
「銀化」(主宰=中原道夫)【1998年創刊・東京都港区】
<2026年3月号(通巻330号)>
二本目に火をつけてゐる冬帽子 菅敦
手締めほど大きからざる熊手なり 田口武
ちやんと朝がきたではないか葱刻む 藤ユウ
あたらしき年あたらしき医師が診る 玉眞千歳
三味線の撥の激しく玉霰 小野日奈多
初湯より使ふ今治産タオル 横川湯八
べたつくと言へば八ツ手の花もさう 浅田菊枝
「雲の峰」(主宰=朝妻力)【1989年創刊・2001年結社化・大阪府茨木市】
<2026年2月号(通算416号)>
手袋をはづして屈む五十鈴川 田中 幸子
掛時計の遅れを直し年惜しむ 堀いちろう
一星を従へ冬の月高し 伊津野 均
鉢木を謡ふ正座へ榾明り 佐々木一夫
膝の猫冬を抱へて眠りをり 中尾 光子
夜神楽の狭き座席を譲り合ふ 竹内美登里
遠き祖の家記を守りて去年今年 壷井 貞
「秋麗」(主宰=藤田直子)【2009年創刊・神奈川県川崎市】
<2026年2月号(通巻185号)>
母の口へはこぶ木の匙なづな粥 藤田直子
木枯に日毎欠ゆく生家なり 宝絵馬定
新海苔を炙る芝浜聞きながら 鈴木只人
鐘楼の鐘木を雪の月山へ 佐藤俊和
牡蠣喰うて瀬戸の漁師の今昔 末岡圭一
根深汁下品下生を願ひつつ 宮下奈緒
デスマスクのごと涸滝の巌の面(つら) 頼広節子
「青山」(主宰=しなだしん)【1982年創刊・神奈川県横浜市】
<2026年2月号(通号519号)>
きさらぎや胸をぱきりと鳩サブレ しなだしん
囀の一羽うごかぬ眩しさよ 井越芳子
月の夜の何も考へないでおく 水谷由美子
ほどほどに揺るる風船葛かな 山本洋子
大楠に鳥しづかなる雨水かな 坂東文子
銀色の梯子の撓る松手入 ローバック恵子
ピカチュウのTシャツを着る案山子かな 眞鍋芙美子
「鷹」(主宰=小川軽舟)【1961年創刊・東京都千代田区】
<2026年3月号>
古日記花束もらひたる日あり 小川軽舟
晴れてきて鎌倉近し初電車 加藤静夫
太梁にむかしむかしと炉火の影 福永青水
髪切つて鏡明るし十二月 浜なつ子
年の瀬や弥栄さつさ竹箒 千光寺昭子
声のして何処にもをらず焼芋屋 橋本耕二
風花や公費解体待つ古刹 宮本ヒロ子
「橘」(主宰=佐怒賀直美)【1978年創刊・埼玉県久喜市】
<2026年3月号(通巻579号)>
コロボックルの棲む穴塞ぐ朴落葉 橋本ゆきお
かくれんぼの鬼が近づく落葉道 勝山栄泉
訃報また落葉掃くほど葉を崩し 横山泠子
冬の蠅一声もなく去りにけり 越後谷登喜子
短日や石ころのかげ我の影 安田かほる
息白しべい独楽すぐに弾かれて 羽谷一美
年用意すかれて松のかをり立つ 吉田八汐
「天穹」(主宰=屋内修一)【1998年創刊・東京都渋谷区】
<2026年3月号(通巻337号)>
一語一語つぶやくに似て木の葉散る 川手和枝
壇上にクリオネめくや聖歌隊 斉藤雅はる
為せば成る唱へすつくと炬燵出づ 立道すみ女
「ひだまり」てふホーム和やか初写真 中野捷子
始発待つマフラーに息こもらせて 米田由美子
着ぶくれの赤子さながら縫ひぐるみ 奥野葉子
風紋は風の絵筆よ雪の比良 森早季子
「都市」(主宰=中西夕紀)【2008年創刊・東京都町田市】
<2026年2月号(通巻109号)>
冬晴や仏にせむと切る古木 中西夕紀
赤い羽根目が合ふ生徒から買ひぬ 安藤風林
爽やかや朝餉の卓に紀寿の花 星野佐紀
松手入迷はぬ音の続きをり 砂金 明
星飛ぶやワイングラスの手暗がり 永井 詩
森の扉を叩くが如き木の葉かな 大木満里
葬儀屋の目につく町や日の盛 ゆたか一空
「南風」(主宰=村上鞆彦)【1933年創刊・東京都葛飾区】
<2026年3月号(通巻988号)>
空腹の寒月われを見てをりぬ 市原みお
一陽来復しはしはの干し蜜柑 若林哲哉
渡り来て大王陵の鴨となり 深水香津子
また雨のそしてつがひの浮寝鳥 両角鹿彦
雪嶺や数多の駅を降りず過ぐ 上田窓子
編まるる気なき完璧な毛糸玉 東野礼豊
水琴窟落葉一枚ほどの音 笹原郁子
「noi」(代表=神野紗希・野口る理)【2025年創刊】
<2026年2月号(通巻10号)>
大陸の隆起めりめり押すラグビー 藤 雪陽
春を怺えきれずに光る水でしょう 武智しのぶ
鳥になる途中で、いまは噴水です 葉ざくら
Page not found, Merry Christmas. 多喰身・デラックス
パンゲアの裔として喰う寒卵 鹿達熊夜
うたびとでゐる指骨が芒化けしても 永山智郎
北斎のしわざ浪千切れば千鳥 髙田祥聖
「ふよう」(主宰=千々和恵美子)【2005年創刊・福岡県遠賀郡】
<2026年2月号(通巻132号)>
朝映えの黄金に万羽鶴の舞 千々和恵美子
泣初の赤子の足に蹴られたり 吉田くす子
初電車まだ暗闇の川を越す 白井しげ子
火砕流に焼けし教室冬ざるる 村上智恵子
ポルカマズルカニューイヤーコンサート 望月いさ子
花びらの中冬蜂の横たはり 下田京子
若水で洗ひ今年の顔となる 米田和徳
「街」(主宰=今井聖)【1996年創刊・神奈川県横浜市】
<2026年2月号>
編むごとに闇引き寄する毛糸かな 今井 聖
感情が毛布一枚分重し 太田うさぎ
聖樹より始まる生家への旅路 加藤右馬
冬の蜂ケバブの回る速さもて 黒岩徳将
唯一の単純な穴今日の月 小久保佳世子
新宿は体の臭ひ寒卵 西生ゆかり
冬うららチューバに太く息を入れ 舟倉雅史
「雪華」(主宰=橋本喜夫)【1978年創刊・北海道旭川市】
<2026年3月号>
わが死後の子午線をゆく白長須鯨(しろながす) 橋本喜夫
遺伝子は星から来たり福寿草 小泉晃治
たましいは免疫不全福寿草 土井探花
永き永き冬の銀漢海に立つ 五十嵐秀彦
点訳の星の那由多を温むる 青山酔鳴
凍蝶の屍天晴れなる無残 田口くらら
断崖があり梟に羽角あり 村一草

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2026年3月20日
*対象は「コンゲツノハイク」2026年3月分(このページ)です。
◆配信予定=2026年3月25日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/fgen/S51058765/

【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2026年3月30日
*対象は原則として2025年11月中に発刊された俳句結社誌・同人誌です。刊行日が締切直後の場合は、ご相談ください。
◆配信予定=2026年4月5日ごろ
◆投稿先 以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/dist/S21988499/