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ハイクノミカタ
七月へ爪はひづめとして育つ 宮崎大地【季語=七月(夏)】
2024.07.14
昼寝よりさめて寝ている者を見る 鈴木六林男【季語=昼寝(夏)】
2024.07.13
萎れしを提げて朝顔市帰り 鷹羽狩行【季語=朝顔(夏)】
2024.07.12
夏つばめ気流の冠をください 川田由美子 【季語=夏燕(夏)】
2024.07.11
大金をもちて茅の輪をくぐりけり 波多野爽波【季語=茅の輪(夏)】
2024.07.09
ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ 坂本宮尾【季語=髪洗ふ(夏)】
2024.07.08
指さして七夕竹をこはがる子 阿部青鞋【季語=七夕竹(秋)】
2024.07.08
クリームパンにクリームぎつしり雲の峰 江渡華子【季語=雲の峰(夏)】
2024.07.06
半夏蛸とは化けて出る蛸かとも 後藤比奈夫【季語=半夏(夏)】
2024.07.05
東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語=蟻(夏)】
2024.07.04
先生が瓜盗人でおはせしか 高浜虚子【季語=瓜(夏)】
2024.07.02
蛍火や飯盛女飯を盛る 山口青邨【季語=蛍火(夏)】
2024.07.01
鵺一羽はばたきおらん裏銀河 安井浩司
2024.07.01
少年の雨の匂ひやかぶと虫 石寒太【季語=かぶと虫(夏)】
2024.06.29
ゴルファーを一擲したる雷雨かな 鈴木油山【季語=雷雨(夏)】
2024.06.28
汗の女体に岩手山塊殺到す 加藤楸邨【季語=汗(夏)】
2024.06.27
金魚大鱗夕焼の空の如きあり 松本たかし【季語=金魚(夏)】
2024.06.26
缶ビールあけて東京ひびきけり 渡辺一二三【季語=缶ビール(夏)】
2024.06.25
あひふれしさみだれ傘の重かりし 中村汀女【季語=五月雨(夏)】
2024.06.24
坂道をおりる呪術なんかないさ 下村槐太
2024.06.23
白玉やバンド解散しても会ふ 黒岩徳将【季語=白玉(夏)】
2024.06.22
彼が下げ夕張メロン上京す 太田うさぎ【季語=メロン(夏)】
2024.06.21
楽譜読めぬ子雲をつれて親夏雲 秋元不死男【季語=夏雲(夏)】
2024.06.20
鯖買ふと決めて出てゆく茂かな 岩田由美【季語=鯖・茂(夏)】
2024.06.18
恋人はめんどうな人さくらんぼ 畑耕一【季語=さくらんぼ(夏)】
2024.06.17
妹に告げきて燃える海泳ぐ 郡山淳一
2024.06.16
樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ 日野草城【季語=梅雨入(夏)】
2024.06.15
頭を垂れて汗の男ら堂に満つ 高山れおな【季語=汗(夏)】
2024.06.14
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
2024.06.13
夕飯よけふは昼寝をせぬままに 木村定生【季語=昼寝(夏)】
2024.06.11
花いばら髪ふれあひてめざめあふ 小池文子【季語=花いばら(夏)】
2024.06.10
すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市
2024.06.09
留守の家の金魚に部屋の灯を残し 稲畑汀子【季語=金魚(夏)】
2024.06.09
鳥不意に人語を発す更衣 有馬朗人【季語=更衣(夏)】
2024.06.08
子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】
2024.06.07
赤んぼころがり昼寝の漁婦に試射砲音 古沢太穂【季語=昼寝(夏)】
2024.06.06
早乙女のもどりは眼鏡掛けてをり 鎌田恭輔【季語=早乙女(夏)】
2024.06.04
性あらき郡上の鮎を釣り上げて 飴山實【季語=鮎(夏)】
2024.06.02
身支度は誰より早く旅涼し 阪西敦子【季語=涼し(夏)】
2024.06.01
橋立も歩けば長し松落葉 高林蘇城【季語=松落葉(夏)】
2024.05.31
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