ハイクノミカタ

  1. サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉佐弓【季語=サイネリア(春)】

    サイネリア待つといふこときらきらす鎌倉佐弓(『潤』) サイネリアは菊科の園芸品種。晩春の頃に赤や青色などの花を鉢植えいっぱいに咲かす。小学校の卒業式の日、壇上を囲むようにサイネリアが並んでいた。その…

  2. 春山もこめて温泉の国造り 高濱虚子【季語=春山(春)】

    春山もこめて温泉の国造り高濱虚子「温泉」は「いでゆ」と読む…

  3. 春日差す俳句ポストに南京錠 本多遊子【季語=春日(春)】

    春日差す俳句ポストに南京錠本多遊子))東京23区の端でも桜…

  4. 先生はいつもはるかや虚子忌来る 深見けん二【季語=虚子忌(春)】

    先生はいつもはるかや虚子忌来る深見けん二(ふかみ・けんじ)…

  5. あたゝかな雨が降るなり枯葎 正岡子規【季語=あたたか(春)?】

    あたゝかな雨が降るなり枯葎正岡子規(高浜虚子選『子規句集』岩波文庫)…

  6. 大利根にほどけそめたる春の雲 安東次男【季語=春の雲(春)】

  7. 回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア 豊口陽子

  8. さくら貝黙うつくしく恋しあふ 仙田洋子【季語=さくら貝(春)】

  9. 毛皮はぐ日中桜満開に 佐藤鬼房【季語=桜(春)】

  10. 夜着いて花の噂やさくら餅 關 圭草【季語=桜餅(春)】

  11. 蜆汁神保町の灯が好きで 山崎祐子【季語=蜆汁(春)】

  12. 目つぶりて春を耳嚙む処女同志 高篤三【季語=春(春)】

おすすめ記事

  1. はやり風邪下着上着と骨で立つ 村井和一【季語=流行風邪(冬)】
  2. 藁の栓してみちのくの濁酒 山口青邨【季語=濁酒(秋)】
  3. 犬去れば次の犬来る鳥総松 大橋越央子【季語=鳥総松(新年)】
  4. 帰農記にうかと木の芽の黄を忘ず 細谷源二【季語=木の芽(春)】
  5. 笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第2回】1993年・七夕賞

Pickup記事

  1. 神保町に銀漢亭があったころ【第1回】武田禪次
  2. 夏しんと遠くめぐらす朝の森 大牧広【季語=夏の朝(夏)】
  3. 天高し男をおいてゆく女 山口昭男【季語=天高し(秋)】
  4. 悲鳴にも似たり夜食の食べこぼし 波多野爽波【季語=夜食(秋)】
  5. 香水や時折キッとなる婦人 京極杞陽【季語=香水(夏)】
PAGE TOP