【冬の季語=三冬(11〜1月)】マフラー
【解説】
首に巻く防寒具で、日常的にはマフラーと呼ばれる。形・色・大きさはさまざまあり、単なる防寒具ではなくファッションを兼ねている。「襟巻」「首巻」とも。
【関連季語】肩掛、ショール
【マフラー(上五)】
まふらあは七つの冬のねずみ色 竹尾敦子
マフラーの赤多感なり碩(かわら)に出て 桜井博道
マフラーをまいてつばさをあたためて 児玉硝子
マフラーの長きが散らす宇宙塵 佐怒賀正美
マフラーやうれしきまでに月あがり 岸本尚毅
【マフラー(中七)】
巻き直すマフラー妻のなすがまま 酒匂禮子
淋しからねどマフラーに顔うづめ 片山由美子
もう戻れないマフラーをきつく巻く 黛まどか
泣かぬふりしてマフラーを巻き戻す 松永典子
犬曳きて少女マフラーの尾を流す 川畑火川
【マフラー(下五)】
基地に近き女は派手にマフラ巻く 小西翠飴