「未来図」
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扇子低く使ひぬ夫に女秘書 藤田直子【季語=扇子(夏)】
扇子低く使ひぬ夫に女秘書藤田直子(『極楽鳥花』) 立夏を過ぎると、街角では涼しげな扇子が売られ始める。薄い和紙に雲母を散らしたもの、涼しげな動植物が描かれたもの、洋風のレースをあしらったものもある。…
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新宿発は逃避行めき冬薔薇 新海あぐり【季語=冬薔薇(冬)】
新宿発は逃避行めき冬薔薇新海あぐり(『悲しみの庭』) 〈逃…
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ビーフストロガノフと言へた爽やかに 守屋明俊【季語=爽やか(秋)】
ビーフストロガノフと言へた爽やかに守屋明俊マリトッツォ。ご…
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ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく 鍵和田秞子【季語=ダリヤ(夏)】
ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく 鍵和田秞子昭和46年、鍵和田…
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青嵐神木もまた育ちゆく 遠藤由樹子【季語=青嵐(夏)】
青嵐神木もまた育ちゆく遠藤由樹子神木というと、屋久島の縄文…
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江の島の賑やかな日の仔猫かな 遠藤由樹子【季語=仔猫(春)】
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俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第16回】鹿児島県出水と鍵和田秞子
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神保町に銀漢亭があったころ【第114回】中村かりん
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霜柱ひとはぎくしやくしたるもの 山田真砂年【季語=霜柱(冬)】
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神保町に銀漢亭があったころ【第84回】飯田冬眞
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どんぶりに顔を埋めて暮早し 飯田冬眞【季語=暮早し(冬)】
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神保町に銀漢亭があったころ【第71回】遠藤由樹子