「未来図」
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キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ(夏)】
キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり山田径子(『径』) 小学生の頃、将来の夢を絵に描かせる課題があった。私はバイオリンの先生の絵を描いたが、仲の良い女の子はウエディングドレス姿の絵を描いていた。少々、羨ま…
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まだ固き教科書めくる桜かな 黒澤麻生子【季語=桜(春)】
まだ固き教科書めくる桜かな)黒澤麻生子2016年4月8日金…
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砂浜の無数の笑窪鳥交る 鍵和田秞子【季語=鳥交る(春)】
砂浜の無数の笑窪鳥交る)鍵和田秞子『光陰』高校卒業まで鳥取…
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つぶやきの身に還りくる夜寒かな 須賀一惠【季語=夜寒(秋)】
つぶやきの身に還りくる夜寒かな)須賀一惠 年に一度群馬県立…
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扇子低く使ひぬ夫に女秘書 藤田直子【季語=扇子(夏)】
扇子低く使ひぬ夫に女秘書藤田直子(『極楽鳥花』) 立夏を過…
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新宿発は逃避行めき冬薔薇 新海あぐり【季語=冬薔薇(冬)】
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ビーフストロガノフと言へた爽やかに 守屋明俊【季語=爽やか(秋)】
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ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく 鍵和田秞子【季語=ダリヤ(夏)】
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青嵐神木もまた育ちゆく 遠藤由樹子【季語=青嵐(夏)】
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江の島の賑やかな日の仔猫かな 遠藤由樹子【季語=仔猫(春)】
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俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第16回】鹿児島県出水と鍵和田秞子
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神保町に銀漢亭があったころ【第114回】中村かりん