「鶴」

  1. 花いばら髪ふれあひてめざめあふ 小池文子【季語=花いばら(夏)】

    花いばら髪ふれあひてめざめあふ小池文子(『木靴』)幼い頃は、姉と一緒に眠ることが多かった。三歳年上の姉は、色素の薄い細い髪をしており、頬に触れるとさらりとして気持ちが良かった。姉は姉で、漆黒で光沢の…

  2. 杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ【季語=杉の花(春)】

    杉の花はるばる飛べり杉のため山田みづえこの時期に「杉」と聞…

  3. 百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二【季語=秋の暮(秋)】

    百方に借あるごとし秋の暮石塚友二まだ盛夏だった8月初旬から…

  4. 昼の虫手紙はみんな恋に似て 細川加賀【季語=昼の虫(秋)】

    昼の虫手紙はみんな恋に似て細川加賀(『細川加賀全句集』) …

  5. 秋鯖や上司罵るために酔ふ 草間時彦【季語=秋鯖(秋)】

    秋鯖や上司罵るために酔ふ草間時彦 一日の終りにいかに美味し…

  6. 葛咲くや嬬恋村の字いくつ 石田波郷【季語=葛の花(秋)】

  7. 秋めくや焼鳥を食ふひとの恋 石田波郷【季語=秋めく(秋)】

  8. さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太郎【季語=秋風(秋)】

  9. 鵙の朝肋あはれにかき抱く 石田波郷【季語=鵙(秋)】

  10. 起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美【季語=爽涼(秋)】

  11. 少し派手いやこのくらゐ初浴衣 草間時彦【季語=初浴衣(夏)】

  12. 五十なほ待つ心あり髪洗ふ 大石悦子【季語=髪洗ふ(夏)】

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