1. 松風や俎に置く落霜紅 森澄雄【季語=落霜紅(秋)】

    松風や俎に置く落霜紅森澄雄澄雄をちょこっと齧って、何かいま一つピンと来ていない時分、岡井省二『鑑賞秀句100句選 森澄雄』(牧羊社・1992)を読んで、途端に面白く感じ始めたことを覚えている。…

  2. 聴診に一生の秋を聴きにけり 橋本喜夫【季語=秋(秋)】

    聴診に一生(ひとよ)の秋を聴きにけり橋本喜夫一年間いろいろ…

  3. 子規逝くや十七日の月明に 高浜虚子【季語=月明(秋)】

    子規逝くや十七日の月明に高浜虚子たかはま・きよしまさとし))…

  4. あめつちや林檎の芯に蜜充たし 武田伸一【季語=林檎(秋)】

    あめつちや林檎の芯に蜜充たし()武田伸一アメリカの9月6日…

  5. 秋の風互に人を怖れけり 永田青嵐【季語=秋の風(秋)】

    秋の風互に人を怖れけり永田青嵐(ながた・せいらんまさとし))…

  6. 誰かまた銀河に溺るる一悲鳴 河原枇杷男【季語=銀河(秋)】

  7. 秋の日の音楽室に水の層 安西篤【季語=秋の日(秋)】

  8. 本捨つる吾に秋天ありにけり 渡部州麻子【季語=秋天(秋)】

  9. 手花火を左に移しさしまねく 成瀬正俊【季語=花火(夏/秋)】

  10. 片影にこぼれし塩の点々たり 大野林火【季語=片影】

  11. 男欲し昼の蛍の掌に匂ふ 小坂順子【季語=蛍(夏)】

  12. 炎天を山梨にいま来てをりて 千原草之【季語=炎天(夏)】

おすすめ記事

  1. 【連載】漢字という親を棄てられない私たち/井上泰至【第3回】
  2. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第52回】 新宿と福永耕二
  3. 此木戸や錠のさされて冬の月 其角【季語=冬の月(冬)】
  4. つちふるや自動音声あかるくて 神楽坂リンダ【季語=霾(春)】
  5. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第55回】 甲府盆地と福田甲子雄

Pickup記事

  1. 牛日や駅弁を買いディスク買い 木村美智子【季語=牛日(新年)】
  2. 梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ 篠田悌二郎【季語=梅雨・罌粟(夏)】
  3. なく声の大いなるかな汗疹の児 高浜虚子【季語=汗疹(夏)】
  4. 息ながきパイプオルガン底冷えす 津川絵理子【季語=底冷(秋)】
  5. 五月雨や掃けば飛びたつ畳の蛾 村上鞆彦【季語=五月雨(夏)】
PAGE TOP