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黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる 宇多喜代子【季語=黒鯛(夏)】
黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる宇多喜代子(『宇多喜代子俳句集成』)故郷の家のすぐそばに潮の上がってくる川があって、子どもの頃に釣りなどをしてさんざん海や川に親しんで育ってきた経験からの勝手な印象なのだ…
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しばらくは箒目に蟻したがへり 本宮哲郎【季語=蟻(夏)】
しばらくは箒目に蟻したがへり)本宮哲郎 目的地は決っている…
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妻が言へり杏咲き満ち恋したしと 草間時彦【季語=杏の花(春)】
妻が言へり杏咲き満ち恋したしと草間時彦(『中年』) 妻に「…
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薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】
薄氷の吹かれて端の重なれる深見けん二平成に発表された人気の…
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古きよき俳句を読めり寝正月 田中裕明【季語=寝正月(新年)】
古きよき俳句を読めり寝正月田中裕明普段忙殺されていると、正…
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毛帽子をかなぐりすててのゝしれる 三木朱城【季語=毛帽子(冬)】
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ぼんやりと夏至を過せり脹脛 佐藤鬼房【季語=夏至(夏)】