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裸木となりても鳥を匿へり 岡田由季【季語=裸木(冬)】
裸木となりても鳥を匿へり岡田由季裸木は一体何から鳥を匿っているのだろう。鳥は何に追われているのだろう。鳥は自然の中に生きているのだからもちろん天敵がいる。だけど、それだけじゃなくてもっと得…
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鹿の映れるまひるまのわが自転車旅行 飯島晴子【季語=鹿(秋)】
鹿の映れるまひるまのわが自転車旅行)飯島晴子 鹿が映るとい…
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秋草の揺れの移れる体かな 涼野海音【季語=秋草(秋)】
秋草の揺れの移れる体かな涼野海音十月に入ってから、大会にあ…
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秋茄子の漬け色不倫めけるかな 岸田稚魚【季語=秋茄子(秋)】
秋茄子の漬け色不倫めけるかな岸田稚魚(『筍流し』) 秋茄子…
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中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼【季語=桃(秋)】
中年や遠くみのれる夜の桃西東三鬼(『夜の桃』) 10代、2…
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黒鯛のけむれる方へ漕ぎ出づる 宇多喜代子【季語=黒鯛(夏)】
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しばらくは箒目に蟻したがへり 本宮哲郎【季語=蟻(夏)】
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妻が言へり杏咲き満ち恋したしと 草間時彦【季語=杏の花(春)】
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薄氷の吹かれて端の重なれる 深見けん二【季語=薄氷(冬)】
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古きよき俳句を読めり寝正月 田中裕明【季語=寝正月(新年)】
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毛帽子をかなぐりすててのゝしれる 三木朱城【季語=毛帽子(冬)】
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ぼんやりと夏至を過せり脹脛 佐藤鬼房【季語=夏至(夏)】