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丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
丹田に力を入れて浮いて来い)飯島晴子)平成十二年の作。晴子は七九歳。遺句集『平日』の最後の句。丹田の句は、無茶苦茶な句だ。「浮いて来い」は、そもそも水にふらふら浮いているもの。それに…
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麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
麦藁を束ねる足をあてにけり奈良鹿郎(なら・しかろう)さっき…
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ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう 齋藤史
ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう齋藤史…
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洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり【季語=ほととぎす(夏)】
洗顔のあとに夜明やほととぎす森賀まり(『しみづあたたかをふくむ』)…
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襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】
襖しめて空蟬を吹きくらすかな)飯島晴子) 昭和四九年の作。…
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仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】
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六月を奇麗な風の吹くことよ 正岡子規【季語=六月(夏)】
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新綠を描くみどりをまぜてゐる 加倉井秋を【季語=新綠(夏)】
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黒き魚ひそみをりとふこの井戸のつめたき水を夏は汲むかも 高野公彦
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麦からを焼く火にひたと夜は来ぬ 長谷川素逝【季語=麦からを焼く?】
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ジェラートを売る青年の空腹よ 安里琉太【季語=ジェラート(夏)】
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葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を【季語=葉桜(夏)】