1. 炎天を山梨にいま来てをりて 千原草之【季語=炎天(夏)】

    炎天を山梨にいま来てをりて千原草之(ちはらそうし))暑い、本当に。とにかく寒さがだめで、夜の長いのが辛く、ただ単純に遅くまで明るくて、暑いほうがいいと思う私ですが、暑いです、本当に。…

  2. 梅漬けてあかき妻の手夜は愛す 能村登四郎【季語=梅漬ける(夏)】

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  3. 水を飲む風鈴ふたつみつつ鳴る 今井肖子【季語=風鈴(夏)】

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  10. 好きな樹の下を通ひて五月果つ 岡崎るり子【季語=五月果つ(夏)】

  11. 指入れてそろりと海の霧を巻く 野崎憲子【季語=海霧(夏)】

  12. わが影を泉へおとし掬ひけり 木本隆行【季語=泉(夏)】

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