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名ばかりの垣雲雀野を隔てたり 橋閒石【季語=雲雀野(春)】
名ばかりの垣雲雀野を隔てたり橋閒石(『橋閒石全句集』)第一句集『雪』(昭和26年5月刊)所収。句意の理解については、特に説明の必要のない内容かと思う。住環境に対する現代人の欲望はいろいろ違っているだ…
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東風吹かば吾をきちんと口説きみよ 如月真菜【季語=東風(春)】
東風吹かば吾をきちんと口説きみよ如月真菜(『菊子』) 「東…
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詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし 三橋鷹女【季語=二月(春)】
詩に瘦せて二月渚をゆくはわたし三橋鷹女以前、何かの講演で、…
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やがてわが真中を通る雪解川 正木ゆう子【季語=雪解川(春)】
やがてわが真中を通る雪解川正木ゆう子句の細部に目が留まる前…
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春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ 河野多希女【季語=春の雪(春)】
春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ河野多希女(『琴恋』) 春の雪…
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片手明るし手袋をまた失くし 相子智恵【季語=手袋(冬)】
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血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は 中原道夫【季語=絨毯(冬)】
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絵杉戸を転び止まりの手鞠かな 山崎楽堂【季語=手鞠(新年)】
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年を以て巨人としたり歩み去る 高浜虚子【季語=行年(冬)】
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靴音を揃えて聖樹まで二人 なつはづき【季語=聖樹(冬)】
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旗のごとなびく冬日をふと見たり 高浜虚子【季語=冬日(冬)】
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大氷柱折りドンペリを冷やしをり 木暮陶句郎【季語=氷柱(冬)】