夏の季語
-
青葉冷え出土の壺が山雨呼ぶ 河野南畦【季語=青葉冷(夏)】
青葉冷え出土の壺が山雨呼ぶ)河野南畦「青葉冷え」は出会った時から気になっていたものの使ったことがない季語である。個人的な理由としては、音が面白すぎるのだ。「ばび」が強い。「あおばびえ」は筆者にとって…
-
だんだんと暮色の味となるビール 松本てふこ【季語=ビール(夏)】
だんだんと暮色の味となるビール松本てふこ(『汗の果実』)気…
-
葉桜の頃の電車は突つ走る 波多野爽波【季語=葉桜(夏)】
葉桜の頃の電車は突つ走る)波多野爽波『湯呑』前回は星野立子…
-
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す 土屋幸代【季語=子かまきり(夏)】
手の甲に子かまきりをり吹きて逃す)土屋幸代(「蒼海14号」より)…
-
五十なほ待つ心あり髪洗ふ 大石悦子【季語=髪洗ふ(夏)】
五十なほ待つ心あり髪洗ふ大石悦子(『花神俳句館 大石悦子』)…
-
口中のくらきおもひの更衣 飯島晴子【季語=更衣(夏)】
-
しばらくは箒目に蟻したがへり 本宮哲郎【季語=蟻(夏)】
-
滝落したり落したり落したり 清崎敏郎【季語=滝(夏)】
-
大揺れのもののおもてを蟻の道 千葉皓史【季語=蟻(夏)】
-
電車いままつしぐらなり桐の花 星野立子【季語=桐の花(夏)】
-
煮し蕗の透きとほりたり茎の虚 小澤實【季語=蕗(夏)】
-
青い薔薇わたくし恋のペシミスト 高澤晶子【季語=薔薇(夏)】