夏の季語
-
厚餡割ればシクと音して雲の峰 中村草田男【季語=雲の峰(夏)】
厚餡割ればシクと音して雲の峰中村草田男(『音数で引く俳句歳時記 夏』)引用は面白い例句が多いと噂の歳時記から。個人的には草田男のあまたある句の中でかなり好きな方の一句です。「厚餡」はこの句より前に用…
-
妻のみ恋し紅き蟹などを歎かめや 中村草田男【季語=蟹(夏)】
妻のみ恋し紅き蟹などを歎かめや)中村草田男今週は草田男の第…
-
さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝【季語=梅雨(夏)】
さよならと梅雨の車窓に指で書く長谷川素逝(『三十三才』『定本素逝集』)…
-
叩頭すあやめあざやかなる方へ 飯島晴子【季語=あやめ(夏)】
叩頭すあやめあざやかなる方へ)飯島晴子 掲句の収められてい…
-
雷をおそれぬ者はおろかなり 良寛【季語=雷(夏)】
雷をおそれぬ者はおろかなり)良寛 『リング』シリーズや『貞…
-
【夏の季語】泰山木の花
-
うつとりと人見る奈良の鹿子哉 正岡子規【季語=鹿子(夏)】
-
アルプスの雪渓見えてくる離陸 稲畑汀子【季語=雪渓(夏)】
-
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】
-
夏帯にほのかな浮気心かな 吉屋信子【季語=夏帯(夏)】
-
家毀し瀧曼荼羅を下げておく 飯島晴子【季語=滝(夏)】
-
子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】