夏の季語

  1. 未来より滝を吹き割る風来たる 夏石番矢【季語=滝(夏)】

    未来より滝を吹き割る風来たる夏石番矢(『Métropolitique』)俳句における四時の循環とそれに伴う人事の変遷は、季節が繰り返ししつつ、しかしそれは以前のそれではないという無常としての不可逆的…

  2. 鶏鳴の多さよ夏の旅一歩 中村草田男【季語=夏の旅(夏)】

    鶏鳴の多さよ夏の旅一歩)中村草田男 掲句は第四句集『来し方…

  3. 水喧嘩恋のもつれも加はりて 相島虚吼【季語=水喧嘩(夏)】

    水喧嘩恋のもつれも加はりて相島虚吼(『虚吼句集』) 田植え…

  4. 螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=螢(夏)】

    螢とび疑ひぶかき親の箸)飯島晴子 初めて晴子の句集を読んだ…

  5. 昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】

    昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり伊藤麻美 ある人からのメッセ…

  6. 赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子【季語=牡丹(夏)】

  7. 夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏【季語=夏至白夜(夏)】

  8. 虹の後さづけられたる旅へ発つ 中村草田男【季語=虹(夏)】

  9. キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ(夏)】

  10. 黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】

  11. 水中に風を起せる泉かな 小林貴子【季語=泉(夏)】

  12. 紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】

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  3. セーターを脱いだかたちがすでに負け 岡野泰輔【季語=セーター(冬)】
  4. さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり 千原草之【季語=さくらんぼ(夏)】
  5. 川を見るバナナの皮は手より落ち 高濱虚子【季語=バナナ(夏)】

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