夏の季語
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未来より滝を吹き割る風来たる 夏石番矢【季語=滝(夏)】
未来より滝を吹き割る風来たる夏石番矢(『Métropolitique』)俳句における四時の循環とそれに伴う人事の変遷は、季節が繰り返ししつつ、しかしそれは以前のそれではないという無常としての不可逆的…
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鶏鳴の多さよ夏の旅一歩 中村草田男【季語=夏の旅(夏)】
鶏鳴の多さよ夏の旅一歩)中村草田男 掲句は第四句集『来し方…
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水喧嘩恋のもつれも加はりて 相島虚吼【季語=水喧嘩(夏)】
水喧嘩恋のもつれも加はりて相島虚吼(『虚吼句集』) 田植え…
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螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=螢(夏)】
螢とび疑ひぶかき親の箸)飯島晴子 初めて晴子の句集を読んだ…
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昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり 伊藤麻美【季語=昼顔(夏)】
昼顔もパンタグラフも閉ぢにけり伊藤麻美 ある人からのメッセ…
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赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな 稲畑汀子【季語=牡丹(夏)】
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夏至白夜濤たちしらむ漁港かな 飯田蛇笏【季語=夏至白夜(夏)】
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虹の後さづけられたる旅へ発つ 中村草田男【季語=虹(夏)】
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キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子【季語=キャベツ(夏)】
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黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】
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水中に風を起せる泉かな 小林貴子【季語=泉(夏)】
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紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】