「寒雷」
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霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】
霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び加藤楸邨霜を踏んで来る音もない静まり返った夜であろう。地も中空も冷えに張りつめて、またどこも冷えが漂っている。こうした冷えのイメージは空間的な広さを思わせ、夜の…
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冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ 川崎展宏【季語=冬(冬)】
冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ)川崎展宏 ブレンディのCMで…
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ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太
ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街金子兜太「灯」は生活の…
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未婚一生洗ひし足袋の合掌す 寺田京子【季語=足袋(冬)】
未婚一生洗ひし足袋の合掌す)寺田京子アンケートや調査、問診…
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青年鹿を愛せり嵐の斜面にて 金子兜太【季語=鹿(秋)】
青年鹿を愛せり嵐の斜面にて金子兜太「斜面」を「なぞえ」と読…
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俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第24回】近江と森澄雄
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非常口に緑の男いつも逃げ 田川飛旅子【季語=緑(夏)?】
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鉄橋を決意としたる雪解川 松山足羽【季語=雪解川(春)】
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父がまづ走つてみたり風車 矢島渚男【季語=風車(春)】
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俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第14回】お茶の水と川崎展宏
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隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸邨【季語=木の芽(春)】
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冴えかへるもののひとつに夜の鼻 加藤楸邨【季語=冴返る(春)】