1. 東京の白き夜空や夏の果 清水右子【季語=夏の果(夏)】

    東京の白き夜空や夏の果清水右子どこから見ている景なのだろうか。東京の真ん中にいても夜空が白く見えるかもしれないが、私はかなり遠い郊外から見ている景と読んだ。私は田舎に住んでいるので、当然夜空…

  2. ひと魂でゆく気散じや夏の原 葛飾北斎【季語=夏の原(夏)】

    ひと魂でゆく気散じや夏の原葛飾北斎俳人は季節に対して、それ…

  3. かけろふやくだけて物を思ふ猫 論派【季語=陽炎(春)】

    かけろふやくだけて物を思ふ猫論派この地球上では、実に多くの…

  4. 香水や時折キッとなる婦人 京極杞陽【季語=香水(夏)】

    香水や時折キッとなる婦人京極杞陽自分の香りを持っている女性…

  5. 夕焼や答へぬベルを押して立つ 久保ゐの吉【季語=夕焼(夏)】

    夕焼や答へぬベルを押して立つ久保ゐの吉)七月が来た。梅雨は…

  6. 太宰忌や誰が喀啖の青みどろ 堀井春一郎【季語=太宰忌(夏)】

  7. 草田男やよもだ志向もところてん 村上護【季語=ところてん(夏)】

  8. 麺麭摂るや夏めく卓の花蔬菜 飯田蛇笏【季語=夏めく(夏)】

  9. あとからの蝶美しや花葵 岩木躑躅【季語=花葵(夏)】

  10. はなびらの垂れて静かや花菖蒲 高浜虚子【季語=花菖蒲(夏)】

  11. 郭公や何処までゆかば人に逢はむ 臼田亜浪【季語=郭公(夏)】

  12. 夕立や野に二筋の水柱 広江八重桜【季語=夕立(夏)】

おすすめ記事

  1. 神保町に銀漢亭があったころ【第91回】北大路翼
  2. 麦秋や光なき海平らけく 上村占魚【季語=麦秋(夏)】
  3. 花言葉なき一生を水中花 杉阪大和【季語=水中花(夏)】
  4. 【特別寄稿】沖縄県那覇市久米「KIMIKO BAR ふう」/酢橘とおる
  5. 【書評】人生の成分・こころの成分――上田信治『成分表』(素粒社、2022年)

Pickup記事

  1. 皮むけばバナナしりりと音すなり 犬星星人【季語=バナナ(夏)】
  2. 秋日澄み樹のいろ拾ひつづけたる 井越芳子【季語=秋日(秋)】
  3. 空のいろ水のいろ蝦夷延胡索 斎藤信義【季語=蝦夷延胡索(夏)】
  4. 象の足しづかに上る重たさよ 島津亮
  5. 鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語=鶯(春)】
PAGE TOP