や
-
ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ 坂本宮尾【季語＝髪洗ふ（夏）】
ぬばたまの夜やひと触れし髪洗ふ坂本宮尾（『天動説』）幼い頃、髪を洗うのは三日に一回であった。濡れた髪は風邪をひきやすいという理由であった。母親が忙しくて髪を洗ったり乾かしたりする手伝いが出来なかった…
-
東京や涙が蟻になってゆく 峠谷清広 【季語＝蟻（夏）】
東京や涙が蟻になってゆく峠谷清広小学低学年の頃…
-
蛍火や飯盛女飯を盛る 山口青邨【季語＝蛍火（夏）】
蛍火や飯盛女飯を盛る山口青邨（『雑草園』）飯盛女とは、街道…
-
少年の雨の匂ひやかぶと虫 石寒太【季語＝かぶと虫（夏）】
少年の雨の匂ひやかぶと虫石寒太保育園のママ友同士で自分の子…
-
白玉やバンド解散しても会ふ 黒岩徳将【季語＝白玉（夏）】
白玉やバンド解散しても会ふ黒岩徳将行動制限が徐々に拡大。直…
-
万緑やご飯のあとのまたご飯 宮本佳世乃【季語＝万緑（夏）】
-
白馬の白き睫毛や霧深し 小澤青柚子【季語＝霧（秋）】
-
古池やにとんだ蛙で蜘蛛るTELかな 加藤郁乎
-
うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女【季語＝うららか（春）】
-
春菊や料理教室みな男 仲谷あきら【季語＝春菊（春）】
-
花散るや金輪際のそこひまで 池田瑠那【季語＝花散る（春）】
-
初花や竹の奥より朝日かげ 川端茅舎【季語＝初花（春）】
