夏の季語
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太る妻よ派手な夏着は捨てちまへ ねじめ正也【季語=夏着(夏)】
太る妻よ派手な夏着は捨てちまへねじめ正也(『蠅取リボン』) 盆休みになると、私の実家では盆用意のついでに衣装箪笥の整理をしたり虫干しをしたりしたものである。季語の「虫干し」は夏の土用の頃だが、古代中…
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よし切りや水車はゆるく廻りをり 高浜虚子【季語=葭切(夏)】
よし切りや水車はゆるく廻りをり高浜虚子 先週の続きで信州へ…
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裸子の尻の青あざまてまてまて 小島健【季語=裸子(夏)】
裸子の尻の青あざまてまてまて小島健お世話になります。今回で…
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冷房とまる高階純愛の男女残し 金子兜太【季語=冷房(夏)】
冷房とまる高階純愛の男女残し金子兜太(『金子兜太句集』) …
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瀧見人子を先だてて来りけり 飯島晴子【季語=滝見(夏)】
瀧見人子を先だてて来りけり)飯島晴子 この「子」は何も小さ…
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おほぞらを剝ぎ落したる夕立かな 櫛部天思【季語=夕立(夏)】
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妹は滝の扉を恣 小山玄紀【季語=滝(夏)】
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中干しの稲に力を雲の峰 本宮哲郎【季語=雲の峰(夏)】
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白衣とて胸に少しの香水を 坊城中子【季語=香水(夏)】
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未草ひらく跫音淡々と 飯島晴子【季語=未草(夏)】
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水面に閉ぢ込められてゐる金魚 茅根知子【季語=金魚(夏)】
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生れたる蝉にみどりの橡世界 田畑美穂女【季語=蝉(夏)】