恋
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恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東碧梧桐【季語=恋猫(春)】
恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし河東碧梧桐(『明治・大正・昭和 自由律俳句作品史』)碧梧桐は虚子とともに子規門の双璧だが、いまの俳句実作者は有季定型かつ虚子門下の流れが圧倒的に多いし、そうではない…
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いぬふぐり昔の恋を問はれけり 谷口摩耶【季語=いぬふぐり(春)】
いぬふぐり昔の恋を問はれけり谷口摩耶(『風船』) 恋人に昔…
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恋の句の一つとてなき葛湯かな 岩田由美【季語=葛湯(冬)】
恋の句の一つとてなき葛湯かな岩田由美(『春望』) 子供の頃…
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九十の恋かや白き曼珠沙華 文挾夫佐恵【季語=曼珠沙華(秋)】
九十の恋かや白き曼珠沙華文挾夫佐恵(『青愛鷹』) 若い頃は…
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葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行【季語=葛の花(秋)】
葛の花むかしの恋は山河越え鷹羽狩行(『月歩抄』) 葛の花と…
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中年の恋のだんだら日覆かな 星野石雀【季語=日覆(夏)】
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【第7回】ラジオ・ポクリット(ゲスト:篠崎央子さん・飯田冬眞さん)【後編】
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春ショール靡きやすくて恋ごこち 檜紀代【季語=春ショール(春)】
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どこからが恋どこまでが冬の空 黛まどか【季語=冬の空(冬)】
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寒木が枝打ち鳴らす犬の恋 西東三鬼【季語=寒木(冬)】
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恋ともちがふ紅葉の岸をともにして 飯島晴子【季語=紅葉(秋)】
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杜鵑草遠流は恋の咎として 谷中隆子【季語=杜鵑草(秋)】