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夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる 三橋鷹女【季語=夏痩(夏)】
夏痩せて瞳に塹壕をゑがき得ざる三橋鷹女(『三橋鷹女全集』立風書房)初出句集は鷹女の第一句集『向日葵』(昭和15年10月刊)。大正13年から昭和15年までの約2千句から厳選されている。翌年には同じ期間…
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むかし吾を縛りし男の子凌霄花 中村苑子【季語=凌霄花(夏)】
むかし吾を縛りし男の子凌霄花中村苑子(『花隠れ』) 小学校…
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又の名のゆうれい草と遊びけり 後藤夜半【季語=ゆうれい草(夏)】
又の名のゆうれい草と遊びけり後藤夜半「ゆうれい草」は銀竜草…
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羅や人悲します恋をして鈴木真砂女【季語=羅(夏)】
羅や人悲します恋をして鈴木真砂女(『生簀籠』) 羅(うすも…
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丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
丹田に力を入れて浮いて来い)飯島晴子)平成十二年の作。晴子…
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麦藁を束ねる足をあてにけり 奈良鹿郎【季語=麦藁(夏)】
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ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう 齋藤史
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洗顔のあとに夜明やほととぎす 森賀まり【季語=ほととぎす(夏)】
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襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】
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仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】
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六月を奇麗な風の吹くことよ 正岡子規【季語=六月(夏)】
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新綠を描くみどりをまぜてゐる 加倉井秋を【季語=新綠(夏)】