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妻のみ恋し紅き蟹などを歎かめや 中村草田男【季語=蟹(夏)】
妻のみ恋し紅き蟹などを歎かめや)中村草田男今週は草田男の第二句集『火の島』、第三句集『萬緑』の時代を見ていきたいと思う。というのも、『火の島』『萬緑』は地続きの句集であると言えるからだ。事実、第三句…
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妹の手をとり水の香の方へ 小山玄紀
妹の手をとり水の香の方へ)小山玄紀「ねじまわし」第6号(2023)…
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田を植ゑるしづかな音へ出でにけり 中村草田男【季語=田植(夏)】
田を植ゑるしづかな音へ出でにけり)中村草田男 今年は草田男…
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家毀し瀧曼荼羅を下げておく 飯島晴子【季語=滝(夏)】
家毀し瀧曼荼羅を下げておく)飯島晴子 この句の作られた昭和…
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虎の尾を一本持つて恋人来 小林貴子【季語=虎尾草(夏)】
虎の尾を一本持つて恋人来小林貴子(『北斗七星』) デートの…
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卯月野にうすき枕を並べけり 飯島晴子【季語=卯月(夏)】
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大揺れのもののおもてを蟻の道 千葉皓史【季語=蟻(夏)】
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気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】
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春の日やあの世この世と馬車を駆り 中村苑子【季語=春の日(春)】
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黄沙いまかの楼蘭を発つらむか 藤田湘子【季語=黄沙(春)】
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行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先【季語=行く雁(春)】
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不健全図書を世に出しあたたかし 松本てふこ【季語=あたたか(春)】