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灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】
灯を消せば部屋無辺なり夜の雪小川軽舟(「俳句四季」2019年1月号)昨秋刊行された小川軽舟の第六句集のタイトルが『無辺』と知ったとき、頭に浮かんだのが今回取り上げた句。雑誌に同時に発表した「雪になり…
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湖をこつんとのこし山眠る 松王かをり【季語=山眠る(冬)】
湖をこつんとのこし山眠る)松王かをり(「北海道俳句年鑑2022」より)…
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血を分けし者の寝息と梟と 遠藤由樹子【季語=梟(冬)】
血を分けし者の寝息と梟と)遠藤由樹子残念ながら、いまだ野生…
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霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】
霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び加藤楸邨霜を踏んで来…
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冬ざれや父の時計を巻き戻し 井越芳子【季語=冬ざれ(冬)】
冬ざれや父の時計を巻き戻し)井越芳子 今期(2023年冬)…
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蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】
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龍の玉深く蔵すといふことを 高浜虚子【季語=龍の玉(新年)】
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ぽつぺんを吹くたび変はる海の色 藺草慶子【季語=ぽつぺん(新年)】
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古きよき俳句を読めり寝正月 田中裕明【季語=寝正月(新年)】
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初島へ大つごもりの水脈を引く 星野椿【季語=大つごもり(冬)】
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スバルしずかに梢を渡りつつありと、はろばろと美し古典力学 永田和宏
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セーターを脱いだかたちがすでに負け 岡野泰輔【季語=セーター(冬)】