ハイクノミカタ堀切克洋（試験版）

1. 

   かき氷日本を捨てる話して　橋本直【季語＝かき氷（夏）】

   かき氷日本を捨てる話して橋本直かつて寺山修司は「身捨つるほどの祖国はありや」と言ったけれど、そこで取り合わせられていた情景は「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし」という幻影的なものだった。いまやそのよう…

   • 2020/7/7
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2. 

   どちらかと言へば麦茶の有難く　　稲畑汀子【季語＝麦茶（夏）】

   どちらかと言へば麦茶の有難く稲畑汀子誰かの家に行き、あるい…

   • 2020/7/6
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3. 

   夏落葉降るや起ちても座りても　宇多喜代子【季語＝夏落葉（夏）】

   夏落葉降るや起ちても座りても　宇多喜代子時代を感じさせない…

   • 2020/7/5
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4. 

   Tシャツに曰くバナナの共和国　太田うさぎ【季語＝バナナ（夏）】

   Tシャツに曰くバナナの共和国太田うさぎ「バナナ・リパブリッ…

   • 2020/7/4
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5. 

   初鰹黒潮を来し尾の緊まり　今瀬一博【季語＝初鰹（夏）】

   初鰹黒潮を来し尾の緊まり今瀬一博ご存知のように、鰹は旬が二…

   • 2020/7/3
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6. 

   神は死んだプールの底の白い線 　高柳克弘【季語＝プール（夏）】

   • 2020/7/1
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7. 

   人悼む時のみぞおち青嵐　藤井あかり【季語＝青嵐（夏）】

   • 2020/6/29
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8. 

   眼のなれて闇ほどけゆく白牡丹　桑田和子【季語＝白牡丹（夏）】

   • 2020/6/28
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9. 

   あぢさゐはすべて残像ではないか　山口優夢【季語＝紫陽花（夏）】

   • 2020/6/27
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10. 

    五月雨や掃けば飛びたつ畳の蛾　村上鞆彦【季語＝五月雨（夏）】

    • 2020/6/26
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11. 

    夏草を分けまつさをな妣の国　恩田侑布子【季語＝夏草（夏）】

    • 2020/6/25
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12. 

    夏しんと遠くめぐらす朝の森　大牧広【季語＝夏の朝（夏）】

    • 2020/6/24
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