【新年の季語】松の内

新年の季語(1月)】松の内

松七日」のこと。

正月」は、新しい年が始まった数日間のことを指しますが、そのなかでもとりわけ、1月1日から1月3日までを「三が日」、一般的には1月7日までを「松の内」または「松七日」と呼び分けます。「松の内」は、「門松」の立ててある期間でもあります。「注連の内」とも。

松七日が過ぎると「松過」となります。


【松の内(上五)】
松の内相見ゆこと美しく 後藤夜半
松の内訃音二つにとどめ得つ 皆吉爽雨
松の内妻と遊んでしまひけり 川口松太郎
松の内すでに足袋裏よごれけり 吉屋信子

【松の内(中七)】

【松の内(下五)】
ほろび行くものの姿や松の内 高浜虚子
本栖湖のさゞなみ見たり松の内 渡邊水巴
はらからの訪ひつ訪はれつ松の内 星野立子
足袋底のうすき汚れや松の内 三橋鷹女
うとまれて炭屋炭ひく松の内 菖蒲あや
しづかなる雨一夜あり松の内 能村登四郎
ラーメンのかがやく油松の内 小澤實


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