ている
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肉声をこしらへてゐる秋の隕石 飯島晴子【季語=秋(秋)】
肉声をこしらへてゐる秋の隕石)飯島晴子肉声をこしらえながら地に向かってゆく隕石にも思えるし、地に落ちてから肉声をこしらえている隕石にも思える。前者の場合はごく短い時間、後者の場合はごく長い時間だ。「…
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水面に閉ぢ込められてゐる金魚 茅根知子【季語=金魚(夏)】
水面に閉ぢ込められてゐる金魚茅根知子 盛岡へ旅をした時、2…
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黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】
黒揚羽に当てられてゐる軀(からだ)かな)飯島晴子 一見、大…
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気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】
気を強く春の円座に坐つてゐる)飯島晴子 〈いつも二階に肌ぬ…
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行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先【季語=行く雁(春)】
行く雁を見てゐる肩に手を置かれ市村不先 今日は、2023年…
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さしあたり坐つてゐるか鵆見て 飯島晴子【季語=鵆(冬)】
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動かない方も温められている 芳賀博子
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つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて 岡井隆
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寝そべつてゐる分高し秋の空 若杉朋哉【季語=秋の空(秋)】
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向いてゐる方へは飛べぬばつたかな 抜井諒一【季語=飛蝗(秋)】
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新綠を描くみどりをまぜてゐる 加倉井秋を【季語=新綠(夏)】
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春の水とは濡れてゐるみづのこと 長谷川櫂【季語=春の水(春)】