ている

  1. 昼寝よりさめて寝ている者を見る 鈴木六林男【季語=昼寝(夏)】

    昼寝よりさめて寝ている者を見る鈴木六林男映画「スーパーマン」の一場面だったと思う。何かの衝撃を受けて人々が倒れ伏しているなか、クラーク・ケントだけが目を覚まして起き上がる。周囲は皆気を失っている。見…

  2. 飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 中西夕紀【季語=蝶・蜂(春)】

    飛んでゐる蝶にいつより蜂の影中西夕紀夜中に暑くて暑くて、し…

  3. 山桜見て居ればつく渡舟かな 波多野晋平【季語=山桜(春)】

    山桜見て居ればつく渡舟かな波多野晋平「大変、申し訳ございま…

  4. 海外のニュースの河馬が泣いていた 木田智美【無季】

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  5. 新道をきつねの風がすすんでゐる 飯島晴子【季語=狐(冬)】

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  6. 蓑虫の蓑脱いでゐる日曜日 涼野海音【季語=蓑虫(秋)】

  7. 秋うらら他人が見てゐて樹が抱けぬ 小池康生【季語=秋うらら(秋)】

  8. 肉声をこしらへてゐる秋の隕石 飯島晴子【季語=秋(秋)】

  9. 水面に閉ぢ込められてゐる金魚 茅根知子【季語=金魚(夏)】

  10. 黒揚羽に当てられてゐる軀かな 飯島晴子【季語=黒揚羽(夏)】

  11. 気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】

  12. 行く雁を見てゐる肩に手を置かれ 市村不先【季語=行く雁(春)】

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