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つばめつばめ泥が好きなる燕かな 細見綾子【季語=燕(春)】
つばめつばめ泥が好きなる燕かな)細見綾子今年も燕が来た。留学先から帰国してきた息子を迎えるため早朝の成田に行った帰りのことだった。昨年の巣はすっかりなくなってしまっていて真っ新な状態から作り直してい…
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家濡れて重たくなりぬ花辛夷 森賀まり【季語=花辛夷(春)】
家濡れて重たくなりぬ花辛夷)森賀まりこれを書いている今日、…
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服脱ぎてサンタクロースになるところ 堀切克洋【季語=サンタクロース(冬)】
服脱ぎてサンタクロースになるところ堀切克洋(『尺蠖の道』)…
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ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事の中なるピアノ一臺 塚本邦雄
ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事の中なるピアノ一臺塚本邦雄…
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蜩や久しぶりなる井の頭 柏崎夢香【季語=蜩(秋)】
蜩や久しぶりなる井の頭柏崎夢香(かしわざき・むこう))あっ…
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駅蕎麦の旨くなりゆく秋の風 大牧広【季語=秋の風(秋)】
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月代は月となり灯は窓となる 竹下しづの女【季語=月(秋)】
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雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】
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いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
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まはすから嘘つぽくなる白日傘 荒井八雪【季語=白日傘(夏)】
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プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 石田波郷【季語=夏来る(夏)】
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薄氷の筥の中なる逢瀬かな 大木孝子【季語=薄氷(春)】