夏の季語
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何故逃げる儂の箸より冷奴 豊田すずめ【季語=冷奴(夏)】
何故逃げる儂の箸より冷奴豊田すずめ俳句を始めて間もない頃、二次会での諸先輩の語りを俳句の極意と拝聴したものだ。曰く、「食べ物の句は美味しそうに詠むこと」、「高点句に名句なし」、「性格が悪くないといい…
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ビール買ふ紙幣をにぎりて人かぞへ 京極杞陽【季語=ビール(夏)】
ビール買ふ紙幣(さつ)をにぎりて人かぞへ京極杞陽)何度目か…
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農薬の粉溶け残る大西日 井上さち【季語=大西日(夏)】
農薬の粉溶け残る大西日井上さち農薬散布が終わり、これで一日…
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凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ 中村草田男【季語=凌霄(夏)】
凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ中村草田男草田男40代の作(…
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ひまわりと俺たちなんだか美男子なり 谷佳紀【季語=ひまわり(夏)】
ひまわりと俺たちなんだか美男子なり谷佳紀セクト・ポクリット…
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みすずかる信濃は大き蛍籠 伊藤伊那男【季語=蛍籠(夏)】
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乾草は愚かに揺るる恋か狐か 中村苑子【季語=乾草(夏)】
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ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく 鍵和田秞子【季語=ダリヤ(夏)】
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香水や時折キッとなる婦人 京極杞陽【季語=香水(夏)】
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夕焼や答へぬベルを押して立つ 久保ゐの吉【季語=夕焼(夏)】
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海女ひとり潜づく山浦雲の峰 井本農一【季語=雲の峰(夏)】
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大空に自由謳歌す大花火 浅井聖子【季語=大花火(夏)】