ハイクノミカタ細村星一郎

  1. かなしみへけん命になる螢でいる 平田修【季語=螢(夏)】

    かなしみへけん命になる螢でいる平田修(『曼陀羅』平成8年)この連載をはじめ、「一句鑑賞/一首鑑賞」という企画はアーカイブの性質を強く備えている。特にネットに掲載されるものはことさらで…

  2. 七月へ爪はひづめとして育つ 宮崎大地【季語=七月(夏)】

    七月へ爪はひづめとして育つ宮崎大地(『木の子』昭和48年)…

  3. 指さして七夕竹をこはがる子 阿部青鞋【季語=七夕竹(秋)】

    指さして七夕竹をこはがる子阿部青鞋(『ひとるたま』昭和58年)…

  4. 鵺一羽はばたきおらん裏銀河 安井浩司

    鵺一羽はばたきおらん裏銀河安井浩司(『宇宙開』平成26年)…

  5. 坂道をおりる呪術なんかないさ 下村槐太

    坂道をおりる呪術なんかないさ下村槐太(昭和39年)秋葉原で…

  6. 妹に告げきて燃える海泳ぐ 郡山淳一

  7. すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市

  8. 性あらき郡上の鮎を釣り上げて 飴山實【季語=鮎(夏)】

  9. 蛇を知らぬ天才とゐて風の中 鈴木六林男【季語=蛇(夏)】

  10. 白馬の白き睫毛や霧深し 小澤青柚子【季語=霧(秋)】

  11. 煌々と渇き渚・渚をずりゆく艾 赤尾兜子【季語=艾(春)】

  12. かんぱちも乗せて離島の連絡船 西池みどり【季語=かんぱち(夏)】

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  4. 冴返るまだ粗玉の詩句抱き 上田五千石【季語=冴返る(春)】
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