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マンスリーゲスト
トローチのすつと消えすつと冬の滝 中嶋憲武【季語=冬の滝(冬)】
2022.11.30
義士の日や途方に暮れて人の中 日原傳【季語=義士の日(冬)】
2022.11.29
雪が降る千人針をご存じか 堀之内千代【季語=雪(冬)】
2022.11.23
舌荒れてをり猟銃に油差す 小澤實【季語=猟銃(冬)】
2022.11.22
誕生日の切符も自動改札に飲まれる 岡田幸生
2022.11.16
境内のぬかるみ神の発ちしあと 八染藍子【季語=神の旅(冬)】
2022.11.15
牡蠣フライ女の腹にて爆発する 大畑等【季語=牡蠣(冬)】
2022.11.09
凍港や旧露の街はありとのみ 山口誓子【季語=凍つ(冬)】
2022.11.08
泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】
2022.11.02
氷上と氷中同じ木のたましひ 板倉ケンタ【季語=氷(冬)】
2022.11.01
逢えぬなら思いぬ草紅葉にしゃがみ 池田澄子【季語=草紅葉(秋)】
2022.10.26
ひよんの実や昨日と違ふ風を見て 高橋安芸【季語=ひよんの実(秋)】
2022.10.25
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語=秋冷(秋)】
2022.10.19
懐石の芋の葉にのり衣被 平林春子【季語=衣被(秋)】
2022.10.18
後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】
2022.10.12
輝きてビラ秋空にまだ高し 西澤春雪【季語=秋空(秋)】
2022.10.11
運動会静かな廊下歩きをり 岡田由季【季語=運動会(秋)】
2022.10.05
老僧の忘れかけたる茸の城 小林衹郊【季語=茸(秋)】
2022.10.04
いちじくを食べた子供の匂ひとか 鴇田智哉【季語=いちじく(秋)】
2022.09.28
琴墜ちてくる秋天をくらりくらり 金原まさ子【季語=秋天(秋)】
2022.09.27
秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語=秋思(秋)】
2022.09.21
サフランもつて迅い太子についてゆく 飯島晴子【季語=サフランの花(秋)】
2022.09.20
雨月なり後部座席に人眠らせ 榮猿丸【季語=雨月(秋)】
2022.09.14
ビル、がく、ずれて、ゆくな、ん、てきれ、いき、れ なかはられいこ
2022.09.13
九月来る鏡の中の無音の樹 津川絵理子【季語=九月(秋)】
2022.09.07
帰るかな現金を白桃にして 原ゆき【季語=白桃(秋)】
2022.09.06
丹田に力を入れて浮いて来い 飯島晴子【季語=浮いて来い(夏)】
2022.06.29
雲の峰ぬつと東京駅の上 鈴木花蓑【季語=雲の峰(夏)】
2022.06.28
十薬の蕊高くわが荒野なり 飯島晴子【季語=十薬(夏)】
2022.06.22
いちまいの水田になりて暮れのこり 長谷川素逝【季語=水田(夏)】
2022.06.21
螢とび疑ひぶかき親の箸 飯島晴子【季語=蛍(夏)】
2022.06.15
ほととぎす孝君零君ききたまへ 京極杞陽【季語=時鳥(夏)】
2022.06.14
襖しめて空蟬を吹きくらすかな 飯島晴子【季語=空蟬(夏)】
2022.06.08
仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】
2022.06.07
でで虫の繰り出す肉に後れをとる 飯島晴子【季語=でで虫(夏)】
2022.06.01
美校生として征く額の花咲きぬ 加倉井秋を【季語=額の花(夏)】
2022.05.31
いちごジャム塗れとおもちゃの剣で脅す 神野紗希【季語=苺(夏)】
2022.05.25
新綠を描くみどりをまぜてゐる 加倉井秋を【季語=新綠(夏)】
2022.05.24
ジェラートを売る青年の空腹よ 安里琉太【季語=ジェラート(夏)】
2022.05.18
葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を【季語=葉桜(夏)】
2022.05.17
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