「海程」
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男色や鏡の中は鱶の海 男波弘志【季語=鱶(冬)】
男色や鏡の中は鱶(ふか)の海男波弘志(『阿字』) 男色とは、男性同士の恋愛のこと。古くは衆道ともいう。平安時代、女人禁制の寺院では、高僧と弟子との間には、主従を越えた関係が存在していた。有名な話だが…
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ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太
ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街金子兜太「灯」は生活の…
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どれも椋鳥ごきげんよう文化祭 小川楓子【季語=椋鳥(秋)】
どれも椋鳥ごきげんよう文化祭小川楓子(「ことり」港の人)一…
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秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語=秋思(秋)】
秋思かがやくストローを嚙みながら)小川楓子小説を読むように…
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もう逢わぬ距りは花野にも似て 澁谷道【季語=花野(秋)】
もう逢わぬ距(へだた)りは花野にも似て澁谷道(『縷紅集』)…
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スタールビー海溝を曳く琴騒の 八木三日女
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未生以前の石笛までも刎ねる 小野初江
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ラーメン舌に熱し僕がこんなところに 林田紀音夫
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青年鹿を愛せり嵐の斜面にて 金子兜太【季語=鹿(秋)】
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【第2回】ラジオ・ポクリット(ゲスト: 月野ぽぽなさん)
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赤き茸礼讃しては蹴る女 八木三日女【季語=茸(秋)】
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河よりもときどき深く月浴びる 森央ミモザ【季語=月(秋)】