「海程」
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夏つばめ気流の冠をください 川田由美子 【季語=夏燕(夏)】
夏つばめ気流の冠をください川田由美子 春になると、東南アジアから燕がやって来て、家の軒先などに泥で出来たお椀型の巣を作ったり、電線の上でオスがかまびすしく囀ったりする。この忙しない囀りを「虫食って土…
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街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり 原子公平 【季語=薔薇(夏)】
街の縮図が薔薇挿すコップの面にあり原子公平「花の女王」と呼…
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象の足しづかに上る重たさよ 島津亮
象の足しづかに上る重たさよ島津亮(『紅葉寺境内』昭和27年)…
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にんじんサラダわたし奥様ぢやないぞ 小川楓子【季語=にんじん(冬)】
にんじんサラダわたし奥様ぢやないぞ小川楓子(『ことり』) …
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猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】
猫と狆と狆が椎茸ふみあらす島津亮先日、カフェでにんじんマフ…
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すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市
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冷房とまる高階純愛の男女残し 金子兜太【季語=冷房(夏)】
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男色や鏡の中は鱶の海 男波弘志【季語=鱶(冬)】
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ほこりつぽい叙情とか灯を積む彼方の街 金子兜太
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どれも椋鳥ごきげんよう文化祭 小川楓子【季語=椋鳥(秋)】
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秋思かがやくストローを嚙みながら 小川楓子【季語=秋思(秋)】
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もう逢わぬ距りは花野にも似て 澁谷道【季語=花野(秋)】