1. 手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦【季語=萩(秋)】

    手に負へぬ萩の乱れとなりしかな安住敦(『午前午後』) 萩は、河原に生える面倒な草木であった。魚釣りの際には、萩の無数の枝をなぎ倒して釣場へと向かう。ところが、秋になるとたわわな紅を滴らせる。母を喜ば…

  2. 茄子もぐ手また夕闇に現れし 吉岡禅寺洞【季語=茄子(秋)】

    茄子もぐ手また夕闇に現れし吉岡禅寺洞(『吉岡禅寺洞 俳句全集』暁光堂俳句文…

  3. 季すぎし西瓜を音もなく食へり 能村登四郎【季語=西瓜(秋)】

    季(とき)すぎし西瓜を音もなく食へり能村登四郎夏と言えば西…

  4. 膝枕ちと汗ばみし残暑かな 桂米朝【季語=残暑(秋)】

    膝枕ちと汗ばみし残暑かな)桂米朝 桂春蝶独演会に行ってきた…

  5. もち古りし夫婦の箸や冷奴 久保田万太郎【季語=冷奴(夏)】

    もち古りし夫婦の箸や冷奴)久保田万太郎 心にも言霊はあるよ…

  6. さくらんぼ洗ひにゆきし灯がともり 千原草之【季語=さくらんぼ(夏)】

  7. 甘き花呑みて緋鯉となりしかな 坊城俊樹【季語=緋鯉(夏)】

  8. 田螺容れるほどに洗面器が古りし 加倉井秋を【季語=田螺(春)】

  9. 詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり 久保田万太郎【季語=蝶(春)】

  10. 永き日や相触れし手は触れしまま 日野草城【季語=永き日(春)】

  11. 未婚一生洗ひし足袋の合掌す 寺田京子【季語=足袋(冬)】

  12. 片影にこぼれし塩の点々たり 大野林火【季語=片影】

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