1. 大空へ解き放たれし燕かな 前北かおる【季語=燕(春)】

    大空へ解き放たれし燕かな前北かおる徒歩圏内の植物を把握するのと同じくらい大切なのは燕の巣のありかを見つけることである。昨日までに新たな生活圏でなんとか4つの巣を見つけた。燕はよく鳴くので比較的巣の場…

  2. 蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】

    蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ)飯島晴子晴子の第三句集『春…

  3. 風邪を引くいのちありしと思ふかな 後藤夜半【季語=風邪(冬)】

    風邪を引くいのちありしと思ふかな後藤夜半 &#x303d…

  4. 鍋物に火のまはり来し時雨かな 鈴木真砂女【季語=時雨(冬)】

    鍋物に火のまはり来し時雨かな鈴木真砂女 今週に入ってだいぶ…

  5. べつたら市糀のつきし釣貰ふ 小林勇二【季語=べつたら市(秋)】

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  6. さわやかにおのが濁りをぬけし鯉 皆吉爽雨【季語=爽やか(秋)】

  7. きつかけはハンカチ借りしだけのこと 須佐薫子【季語=ハンカチ(夏)】

  8. いつまでも死なぬ金魚と思ひしが 西村麒麟【季語=金魚(夏)】

  9. 春の雁うすうす果てし旅の恋 小林康治【季語=春の雁(春)】

  10. 鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】

  11. 恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東碧梧桐【季語=恋猫(春)】

  12. 大根の花まで飛んでありし下駄 波多野爽波【季語=大根の花(春)】 

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