1. 恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東碧梧桐【季語=恋猫(春)】

    恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし河東碧梧桐(『明治・大正・昭和 自由律俳句作品史』)碧梧桐は虚子とともに子規門の双璧だが、いまの俳句実作者は有季定型かつ虚子門下の流れが圧倒的に多いし、そうではない…

  2. 来て見れば来てよかりしよ梅椿 星野立子【季語=梅・椿(春)】

    来て見れば来てよかりしよ梅椿星野立子「梅椿」というのは、な…

  3. クリスマスイヴの始る厨房よ    千原草之【季語=クリスマス(冬)】

    クリスマスイヴの始る厨房よ千原草之(ちはら・そうし) わー…

  4. 夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ 桑原三郎【季語=蒲団(冬)】

    夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ桑原三郎(「現代俳句文庫 桑原三郎句集」)…

  5. 麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)

    麦よ死は黄一色と思いこむ宇多喜代子「麦よ」という措辞からは…

  6. 六月を奇麗な風の吹くことよ 正岡子規【季語=六月(夏)】

  7. ジェラートを売る青年の空腹よ 安里琉太【季語=ジェラート(夏)】

  8. おとつさんこんなに花がちつてるよ 正岡子規【季語=花散る(春)】

  9. 厨房に貝があるくよ雛祭 秋元不死男【季語=雛祭(春)】

  10. 早春や松のぼりゆくよその猫 藤田春梢女【季語=早春(春)】

  11. ゆげむりの中の御慶の気軽さよ 阿波野青畝【季語=御慶(新年)】

  12. GAFA世界わがバ美肉のウマ逃げよ 関悦史

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