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太る妻よ派手な夏着は捨てちまへ ねじめ正也【季語=夏着(夏)】
太る妻よ派手な夏着は捨てちまへねじめ正也(『蠅取リボン』) 盆休みになると、私の実家では盆用意のついでに衣装箪笥の整理をしたり虫干しをしたりしたものである。季語の「虫干し」は夏の土用の頃だが、古代中…
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姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ 宇多喜代子【季語=夏木(夏)】
姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ宇多喜代子(『夏の日』) 姦通と…
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鶏鳴の多さよ夏の旅一歩 中村草田男【季語=夏の旅(夏)】
鶏鳴の多さよ夏の旅一歩)中村草田男 掲句は第四句集『来し方…
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恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし 河東碧梧桐【季語=恋猫(春)】
恋さめた猫よ物書くまで墨すり溜めし河東碧梧桐(『明治・大正・昭和 自由律俳…
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来て見れば来てよかりしよ梅椿 星野立子【季語=梅・椿(春)】
来て見れば来てよかりしよ梅椿星野立子「梅椿」というのは、な…
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クリスマスイヴの始る厨房よ 千原草之【季語=クリスマス(冬)】
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夢に夢見て蒲団の外に出す腕よ 桑原三郎【季語=蒲団(冬)】
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麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
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六月を奇麗な風の吹くことよ 正岡子規【季語=六月(夏)】
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ジェラートを売る青年の空腹よ 安里琉太【季語=ジェラート(夏)】
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おとつさんこんなに花がちつてるよ 正岡子規【季語=花散る(春)】
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厨房に貝があるくよ雛祭 秋元不死男【季語=雛祭(春)】