ハイクノミカタ
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みかんむくとき人の手のよく動く 若杉朋哉【季語=蜜柑(冬)】
みかんむくとき人の手のよく動く若杉朋哉田中裕明の「よき友はものくるる友草紅葉」を都合の良いときに呟いている私だが、数軒先のお宅はその意味でもまことに良きご近所だ。亡き母が私に似ずそこそこの社交家だっ…
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替へてゐる畳の上の冬木影 浅野白山【季語=冬木(冬)】
替へてゐる畳の上の冬木影浅野白山(あさの・はくざん)まさとし))…
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冬真昼わが影不意に生れたり 桂信子【季語=冬の昼(冬)】
冬真昼わが影不意に生れたり桂信子(「草苑」2004年12月号)…
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未婚一生洗ひし足袋の合掌す 寺田京子【季語=足袋(冬)】
未婚一生洗ひし足袋の合掌す)寺田京子アンケートや調査、問診…
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埋火もきゆやなみだの烹る音 芭蕉【季語=埋火(冬)】
埋火も消ゆや涙の煮(にゆ)る音埋火もきゆやなみだの烹(にゆ)る音)芭蕉…
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七十や釣瓶落しの離婚沙汰 文挾夫佐恵【季語=釣瓶落し(秋)】
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短日のかかるところにふとをりて 清崎敏郎【季語=短日(冬)】
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老人になるまで育ち初あられ 遠山陽子【季語=初霰(冬)】
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木の葉髪あはれゲーリークーパーも 京極杞陽【季語=木の葉髪(冬)】
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雛飾る手の数珠しばしはづしおき 瀬戸内寂聴【季語=雛飾る(春)】
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後輩の女おでんに泣きじゃくる 加藤又三郎【季語=おでん(冬)】
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葱白く洗ひたてたるさむさ哉 芭蕉【季語=葱(冬)】