セクト・ポクリットでは2021年1月より、「コンゲツノハイク」をはじめました。前月に刊行された俳句結社誌・同人誌の最新号から「(最大)7句」を推薦いただき、掲出するコーナーです。今月は、33結社にご参加いただきました!ご参加、ありがとうございます。
このページの句から一句選んで鑑賞する読者参加型コーナー「コンゲツノハイクを読む」は、9月20日締切です。どなたでもご参加いただけますので、詳しくはこちらをご覧ください。
来月分のコンゲツノハイク(9月30日締切)については、こちらのフォームからご投稿ください。
コンゲツノハイク 2021年9月
(2021年8月刊行分)
今月の参加結社(34)=「秋草」「いには」「稲」「閏」「炎環」「円虹」「火星」「かつらぎ」「銀化」「銀漢」「雲の峰」「櫟」「群青」「香雨」「澤」「秋麗」「青山」「鷹」「たかんな」「滝」「橘」「田」「天穹」「童子」「南風」「濃美」「俳句大学」「ひろそ火」「ふよう」「ペガサス」「松の花」「百鳥」「街」「雪華」
「秋草」(主宰=山口昭男)【2010年創刊・兵庫県神戸市】
<2021年9月号(通巻141号)>
夏の潮天狗の鼻がこちら向く 山口昭男
瞼閉ぢいまだ浮輪の心地して 西山みほ
青柿や木曾三川は天気雨 常原拓
真清水やうすくれなゐの鳥の声 田邊大学
芒種かな葉の中の葉の揺れやまず 対中いずみ
触角の風のほころぶ夏祓 三輪小春
真つ白き陶器の椅子や蠅しやがむ 平石晃一
「いには」(主宰=村上喜代子)【2005年創刊・千葉県八千代市】
<2021年8月号(通巻155号)>
天水に育ち棒振り虫といふ 村上喜代子
風光る二足歩行の覚束な 山﨑照三
パジャマ抜け殻竜天に登りたる 田中麻衣
ふらここはいつしか座るものとなり 小見恭子
この街も誰かの故郷辛夷咲く 関戸信治
「稲」(主宰=山田真砂年)【2021年1月創刊】
<2021年7月号(通巻5号)>
人柱めくや落花の渦にゐて 大坪正美
春雷や客の残せしカステイラ 小見戸実
春の雷貼り紙剝がしゆくやうに 沼田布美
紫木蓮あとは剝がれてゆくばかり 中村かりん
陽炎の中を飛び出すアドバルーン 上田信隆
行く春の人影に開く自動ドア 久保千恵子
古稀の師の傘寿の弟子や初桜 高田 峰
「閏」(代表=守屋明俊)【2021年2月創刊・東京都国分寺市】
<2021年8・9月号(通巻4号)>
飛込みの度胸を遠見海の家 守屋明俊
からつぽのたまごポケット愛鳥日 本多遊子
秞子忌や泉は今も珠のこゑ 石垣喜代子
君の出すチョキはピストル石鹼玉 伊澤やすゑ
眠りたり十薬に家囲まれて 牛込はる子
そらまめやおんばひがさの綿の中 山下道子
水底の恋のうたがき蜷の群れ 北 好夫
「炎環」(主宰=石寒太)【1989年創刊・埼玉県志木市】
<2021年8月号(通巻494号)>
楸邨の混沌の渦蘇枋の実 石寒太
知事選のポスターふたり男梅雨 長谷川のり子
白泉のそこに戦争紅蜀葵 安田勝彦
青葉青葉郵便受けの広告紙 大原貴彦
茅花流し那覇空港へ一直線 真中てるよ
夏風の抜けて遺品の中の音 山高真木子
投函の途中よりみち緋の目高 小熊幸
「円虹」(主宰=山田佳乃)【1995年創刊・兵庫県神戸市】
<2021年8月号(通巻320号)>
場所入りは自転車漕いで五月場所 藤井啓子
口開けしまま畳まれし五月鯉 寺杣啓子
練供養親しき声のかかりけり 吉田几城
菖蒲湯を出でもらひたる菓子袋 庵原通子
峡に落つ藤一筋の色を引く 小森まさひこ
肩こしに吐息のやうな梅雨の蝶 添田みわ子
蜜蜂の光る豪奢な胸毛かな 山口美津栄
「火星」(主宰=山尾玉藻)【1936年創刊・大阪府大阪市】
<2021年8月号(通巻979号)>
山姥の挿椿らし霧らひきし 山尾玉藻
遊ぶすべ思ひ出しけり更衣 山本耀子
紺碧は空に野ばらの白は地に 高松由利子
まくなぎの塊となり魂となり 山田美惠子
とんがつてゐる俎の鬼虎魚 蘭定かず子
つくづくと籠り居の貌蟇 松山直美
黄菖蒲をすべり出できし船頭唄 坂口夫佐子
「かつらぎ」(主宰=森田純一郎)【1929年創刊・兵庫県宝塚市】
<2021年8月号(通関1100号)>
父の墓洗ふ愚直を恥とせず 森田純一郎
震災の波止場の遺構蟹遊ぶ 平田冬か
居留地のこの日覆はシャネルなる 村手圭子
行く雲に力漲り夏兆す 大田 武
つばくらめ空に角あるやうに飛ぶ 坂本ふき
大山の霞み園長退職す 佐藤夫雨子
吾に句のあり青麦に未来あり 吉浦 増
「銀化」(主宰=中原道夫)【1998年創刊・東京都港区】
<2021年9月号(通巻276号)>
奔放に生きて胡瓜の曲がりやう 柴田奈美
花捨てて牡丹・芍薬茂るなり 下村志津子
母の手とゆつくりまはる茅の輪かな 原和人
蟻の列復路往路の判じ難し 川原真理子
明易し雑魚寝の中にひとり覚め 中塚健太
ソーダ水離陸の角度美しく 佐藤由梨
空蟬やとりつく程のこの世かは 古味瑳楓
「銀漢」(主宰=伊藤伊那男)【2011年創刊・東京都千代田区】
<2021年9月号(通巻129号)>
下闇を踏めば奈落のありさうな 伊藤伊那男
反芻の牛の重みの夏野かな 有賀理
東京市神田区出生初鰹 畔柳海村
涼しさは波の伊八の波の揺れ 森崎森平
蚊遣焚く化物どもの楽屋でも 谷岡健彦
あぢさゐと書けばインクの滲みさう 深津博
プリン消え騒ぎのもとの冷蔵庫 鈴木てる緒
「雲の峰」(主宰=朝妻力)【1989年創刊・2001年結社化・大阪府茨木市】
<2021年8月号(通巻362号)>
喘ぎきて仏かと見る氷旗 朝妻 力
置き傘は紺の両天返り梅雨 杉浦正夫
聞き做しもお国訛の時鳥 長岡静子
キッチンカー茅花流しの中を来る 原茂美
明るさをつなぎて夏至の月上る 宇利和代
梅雨明やたけのこ積みの新聞紙 祐森省造
芒種けふ束子で擦る柔道着 春名あけみ
「櫟」(主宰=江崎紀和子)【1993年創刊・愛媛県東温市】
<2021年8月号(通巻335号)>
手から手へあをくしたたる螢かな 江崎紀和子
馬の耳ぴくり憲法記念の日 中川令
なもしとは祖母の口ぐせ柏餅 重松冴子
母逝きて薔薇に埋もれし舟に乗り 板橋康弘
夕立や寝転んでゐるハイヒール 金田あわ
深海を漂ふやうに螢の夜 赤松弥男
水買つていのち養ふ麦の秋 薦田君香
「群青」(代表=佐藤郁良・櫂未知子)【2013年創刊・東京】
<2021年8月号(通巻44号)>
力抜くことも大切水中花 碩真由美
ここらより蟻地獄へと変はる砂 山田風太
卒業の日の黒板に余白なし 吉沢道夫
六月は殯の家として了る 青山酔鳴
湖を鋼と思ふ花火かな 牛田大貴
つなぐ手のなくて薄暑の白孔雀 島季子
人間のにほひの中に繭を煮る 筏井遙
「香雨」(主宰=片山由美子)【2019年創刊・東京都世田谷区】
<2021年9月号(通巻33号)>
葉ざくらや秒針なめらかに動き 伊藤トキノ
雲つねに旅の途中や桐の花 櫨木優子
そら豆の楽器ケースのやうな莢 山県章宏
一枚の写真古びて柿の花 宿谷晃弘
毛虫焼く父を遠しと思ひけり 関田独鈷
古書市に画集ひらけば黴匂ふ 永島直子
をさなごがひかりと名付けかたつむり 猪口智眸
「澤」(主宰=小澤實)【2000年創刊・東京都杉並区】
<2021年8月号(通巻257号)>
黴の書に劉生ペン画雲と星 小澤 實
ダッコちゃん工場は六畳一間葛飾夏 中山雅弘
真鯖の柄じつくり眺む目がまはる 戸田いぬふぐり
汗とばしサンドバッグを回し蹴り 栗山節子
鬼灯や詐欺師座れば聞き上手 伊藤とろたく
早苗饗や酒豪の婿の横並び 小日向美春
ワクチン予約にファンクション・キー連打夏 森 美代子
「秋麗」(主宰=藤田直子)【2009年創刊・神奈川県川崎市】
<2021年8月号(通巻131号)>
打水をそつと踏みたる草履かな 藤田直子
業平忌あそび上手な夏の鴨 三木瑞木
革命のそろそろ起きよむし暑き 真木康守
尺蠖ほど身の程を知るもの知らず 円城寺順子
本に倦み己に倦みて半夏雨 鈴木只人
野にあれば草のひとつのあやめかな 山田かゆう
蝙蝠や低空飛行の先の明日 河瀬久美
「青山」(主宰=しなだしん)【1982年創刊・神奈川県横浜市】
<2021年8月号>
汀踏むごとき女の踊りかな しなだしん
海彦へ辟邪へ神へ薬降る 井越芳子
鞴に火飛びて八十八夜かな 嶋 玲子
野遊びの行き着くところ水車小屋 山本洋子
芝の上をリボンの如く黄蝶舞ふ 東畑孝子
薫風や船に積む込む漁具の嵩 梅崎はつを
囀を入れて墓前の名刺受 坂東文子
「鷹俳句会」(主宰=小川軽舟)【1961年創刊・東京都千代田区】
<2021年9月号>
地下道に座礁せる人蚊遣焚く 小川軽舟
死に方の本三冊目夏の雨 寺島きしを
箱船のごとき病棟梅雨ながし 清田檀
水盤に沈むビー玉兄逝けり 中野悠美子
轟轟と滝が響けるしじまかな 堤直之
可惜夜に洒ぐ筆先白桜忌 中本弓
夕立中原爆ドーム渇きをり 大野潤治
「たかんな」(主宰=吉田千嘉子)【1993年創刊・青森県八戸市】
<2021年8月号(通巻344号)>
虎が雨濡れ放題の通夜帰り 今村薫
白きものさらりと乾く麦の秋 藤田千恵子
葉桜やいつからここに信号機 奥田卓司
夕桜落暉もろとも炎上す 日下里四
朝市の何はともあれ海鞘を買ふ 北村貞美
尺岩魚掴みて放す白神路 岩村多加雄
豌豆の子の手の中で少し煮え 片山静子
「滝」(主宰=成田一子)【1992年創刊・宮城県仙台市】
<2021年8月号(通巻355号)>
白樺を縫ふさいはての水着かな 成田一子
日盛の無音の放つ響きかな 石母田星人
めてに火蛾ゆんでに歪むダリの髭 木下あきら
郭公や森はゆつくりしやつくりす 松川佐津子
どくだみの白やアイヌの娘唄 今野紀美子
ゴッホ絵の黄色在宅に飽き夏 芳賀翅子
寺尾聰の肩にまつはる紋白蝶 山本峰子
「橘」(主宰=佐怒賀直美)【1978年創刊・埼玉県久喜市】
<2021年8月号(通巻524号)>
店仕舞するたばこ屋へ燕来る 田島良生
茄子植う朝の風の匂やかに 樋口保
梅雨蝶の地のすれすれにつんのめる 干野風来子
素煎り豆サクサク食うて今日立夏 小原紀代
老鶯の人に親しき橅峠 大久保茂
土曜日の朝日に蜘蛛の糸光る 棚橋眞由美
鯉のぼりゆらと川波ゆらゆらと 金田幸子
「田」(主宰=水田光雄)【2003年創刊・千葉県市川市】
<2021年9月号(通巻222号)>
笑ひあふひとひらづつの花を載せ 渡部あさこ
シンバル一打雪国の春は一気に 松村敏子
兜虫あらゆるものを投げとばす 草子洗
浜木綿や殉教の碑の堂堂と 佐藤千恵子
二の腕の汗砲丸と飛びにけり 間 恵子
これ以上開くのは無理チューリップ 今市美代子
潰したる掌の中の蟻動かぬ黒 吉原妙子
「天穹」(主宰=屋内修一)【1998年創刊・東京都渋谷区】
<2021年9月号(通巻283号)>
黒星を七つも負うて天道虫 立道すみ女
小さき田を植ゑて明日は一教師 田中国太郎
高炉の火消えたる町の蚊食鳥 塚本一夫
父の日や還らぬ父の受勲盃 斉藤雅はる
まだ上手く風と遊べぬ蓮巻葉 日野わたる
健さんが居るやうね駅夏燕 渡辺ごろう
夜濯や背番号なきユニフォーム 鈴木霞童
「童子」(主宰=辻桃子)【1987年創刊・東京都国立市】
<2021年9月号(通刊409号)>
六畳の間にて生天夕薄暑 斎藤月子
衣魚ひとつシルクサテンのハイヒール コスモメルモ
御田植の専属歌手や辰子婆 あべふみ江
ストリップ劇場閉鎖月涼し 田代早苗
火蛾落ちて斑の美しく脱衣籠 たなか迪子
ほの温き夜道や遥か山車灯り 飯田閃朴
北西や夕立雲の悪魔めき 大越マンネ
「南風」(主宰=村上鞆彦)【1933年創刊・東京都葛飾区】
<2021年9月号(通巻934号)>
沈黙を庭へと逸らす水羊羹 新治功
一年生薔薇の中より出て来たる 星野早苗
結果待つ待合室の熱帯魚 臼井淳子
日盛りや蔵に遺愛の大き書架 高階尚代
一人居の雨を楽しむ新茶かな 岡原美智子
薄暑光ペットボトルに波の形 澤木恭子
あしゆびに摑む石塊夏の川 若林哲哉
「濃美」(主宰=渡辺純枝)【2009年創刊・岐阜県岐阜市】
<2021年9月号(通巻150号)>
牛の背の濡れては乾き黄菅咲く 渡辺純枝
名優のひとり逝くなり青葉冷 中野登代子
焦げくさき風の吹くなり麦の秋 前川けい子
捨て舟や沢瀉の寄り添うて咲く 伊藤健一郎
麦笛や今は遠のく音になり 條川祐男
夏帽をたたみ思考をたたみけり 夏目和子
はたた神びつくり箱の蛇の舌 泉信子
「俳句大学」(学長=永田満徳)【2015年創刊・千葉県富里市】
<第6号>
大鷲の風を呼び込み飛びたてり 永田満徳
はがくれや時を彩る桜の実 五島高資
喉かはききる極寒の薄暮かな 斎藤信義
さへづりに合はせて開く喉かな 辻村麻乃
浜大根見るだけがつい引つこ抜く 歌代美遥
聖菓切る先ずは十字に刃を入れて 野島正則
裏声のアリア駆けゆく冬銀河 山野邉茂
「ひろそ火」(主宰=木暮陶句郎)【2011年創刊・群馬県渋川市】
<2021年8月号(通巻127号)>
銀化せしホテルの鏡半夏雨 木暮陶句郎
母の日や気儘なくらし有難く 中島志づ江
たんぽぽの絮しきり吾が楽園に 茂木妃流
自販機の水のごろりと夏立ちぬ 峯岸俊江
集荷所に繭の臭ひて雨催 中野千秋
眠らんと繭美しく仕上がりぬ 溝渕雅子
繭白し命育み終へてより 稲葉京閑
「ふよう」(主宰=千々和恵美子)【2005年創刊・福岡県遠賀郡】
<2021年7月号(通巻77号)>
蟬しぐれ黙す自画像無言館 千々和恵美子
長崎忌空とマリアを見て終はる 渡辺味蕾
とぎれつつ海へころがる日雷 野村さち
清流の音のねむたき心太 鍜治惠津子
垂直に空仰ぎたる溽暑かな 藤本真弓
海の日や夜には潮汲む北斗星 井手 尚
胸開き涼しき風を拾ひたり 池内祥晴
「ペガサス」(代表=羽村美和子)【2018年創刊・千葉県千葉市】
<2021年8月号(通巻11号)>
カタクリや島へはどうか来ないでくれ 檜垣梧樓
日時計のうすれし目盛り麦の秋 保坂末子
遠浅を泳ぐ気も無きビキニかな 伊藤左知子
モノクロのフランス映画レモン切る 岡田淑子
空蝉に月のくだけし音のする 片山蓉
煮凝りの中の山河を取り出せり きなこ
恐ろしい苺だらけのケーキ買う 大川竜水
「松の花」(主宰=松尾隆信)【1998年創刊・神奈川県平塚市】
<2021年8月号(通巻284号)>
葉桜や宿場跡には塚多し 松尾隆信
旅の夜を飛ぶ飛魚の姿揚げ 櫻井波穂
雲はいま麒麟の姿青嵐 木原邦彦
指の先まで函嶺の草いきれ 松波美惠
グローブの少女つかみし新樹光 瀧谷弥可
つつじ濃し妻はいつもの薄化粧 荒井寿一
掃除機をはじめに掃除して立夏 矢野玲奈
「百鳥」(主宰=大串章)【1994年創刊・千葉県鎌ケ谷市】
<2021年8月号(通巻329号)>
大棚田代田と植田隣り合ふ 大串章
園長のタイトスカート夏に入る 小田玲子
風薫る保存樹多き町に住み 若林杜紀子
留学生新茶摘むこつ覚えたる 相川幸代
薔薇の家ピアノ教授の札を掛け 岩谷塵外
普段着にもどり楽屋の新茶かな 神田松鯉
吊橋を渡る家路や桐の花 中島伸也
「街」(主宰=今井聖)【1996年創刊・神奈川県横浜市】
<2021年8月号>
磨いては叩くグローブ天の川 今井聖
甚平のバイク葬儀の列過る 竹内宗一郎
陽を返す母校海開きの匂ひ 江口瑠里
猿老いて麦稈帽に銭集む 太田うさぎ
扇風機昨日のやうな風ばかり 西生ゆかり
体温計挿すと眠たし梅雨の入 髙勢祥子
夏木立抜けて三角屋根の駅 蜂谷一人
「雪華」(主宰=橋本喜夫)【1978年創刊・北海道旭川市】
<2021年9月号>
掬ふたび金魚に顔を見られけり 林冬美
炎天やアスファルトには鼠の死 藤原ハルミ
サンドレス二の腕いまだ間に合はず 三谷なな子
青田青田西にタクラマカン砂漠 村一草
卓袱台に母の算盤青やませ 平川靖子
風鈴や最後の〆は亡骸 山崎佐代子
筆を置くやうに木槿の散りにけり 中村みずほ
【次回の投稿のご案内】
◆応募締切=2021年9月30日
*対象は原則として2021年9月中に発刊された俳句結社誌・同人誌です。刊行日が締切直後の場合は、ご相談ください。
◆配信予定=2021年10月5日
◆投稿先
以下のフォームからご投稿ください。
https://ws.formzu.net/dist/S21988499/
【「コンゲツノハイク」のバックナンバー】
>>2021年8月の「コンゲツノハイク」(2021年7月刊行分)【28結社参加】
→→→ 2021年8月の「コンゲツノハイク」を読む
>>2021年7月の「コンゲツノハイク」(2021年6月刊行分)【32結社参加】
→→→ 2021年7月の「コンゲツノハイク」を読む
>>2021年6月の「コンゲツノハイク」(2021年5月刊行分)【33結社参加】
>>2021年5月の「コンゲツノハイク」(2021年4月刊行分)【34結社参加】
>>2021年4月の「コンゲツノハイク」(2021年3月刊行分)【27結社参加】
>>2021年3月の「コンゲツノハイク」(2021年2月刊行分)【29結社参加】
>>2021年2月の「コンゲツノハイク」(2021年1月刊行分)【21結社参加】
>>2021年1月の「コンゲツノハイク」(2020年12月刊行分)【14結社参加】
【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】