1. 秋の餅しろたへの肌ならべけり 室生犀星【季語=秋の餅(秋)】

    秋の餅しろたへの肌ならべけり室生犀星(「室生犀星俳句集」岩波文庫)犀星の号は魚眠洞。犀星も筆名なのだが、俳句の時はこちらを用いたようで、最初に出した句集は「魚眠洞発句集」という。実際いかほど世に知ら…

  2. しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】

    しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実後藤比奈夫(『初心』) 女…

  3. 一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜 公木正

    一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜公木正「…

  4. 鳥屋の窓四方に展けし花すゝき     丹治蕪人【季語=花すゝき(秋)】

    鳥屋の窓四方に展けし花すゝき丹治蕪人(たんじ・ぶじん))な…

  5. 秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語=秋冷(秋)】

    秋冷やチーズに皮膚のやうなもの)小野あらた十月も後半になる…

  6. 背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く 村山砂田男【季語=ちちろ鳴く(秋)】

  7. 底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語=底紅(秋)】

  8. 秋めくやあゝした雲の出かゝれば      池内たけし【季語=秋めく(秋)】

  9. 古池や芭蕉飛こむ水の音 仙厓【季語=芭蕉(秋)】

  10. 後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】

  11. 木犀や同棲二年目の畳 髙柳克弘【季語=木犀(秋)】

  12. 仲秋の金蠅にしてパッと散る 波多野爽波【季語=仲秋(秋)】

おすすめ記事

  1. 杉の花はるばる飛べり杉のため 山田みづえ【季語=杉の花(春)】
  2. 神保町に銀漢亭があったころ【第128回】井越芳子
  3. 【新年の季語】歌かるた(歌がるた)
  4. こんな本が出た【2021年5月刊行分】
  5. 寒月下あにいもうとのやうに寝て 大木あまり【季語=寒月(冬)】

Pickup記事

  1. 父がまづ走つてみたり風車 矢島渚男【季語=風車(春)】
  2. 蜷のみち淡くなりてより来し我ぞ 飯島晴子【季語=蜷(春)】
  3. 「パリ子育て俳句さんぽ」【12月25日配信分】
  4. 猫と狆と狆が椎茸ふみあらす 島津亮【季語=椎茸(秋)】
  5. 雛まつり杉の迅さのくらやみ川 飯島晴子【季語=雛祭(春)】
PAGE TOP