の
-
秋の餅しろたへの肌ならべけり 室生犀星【季語=秋の餅(秋)】
秋の餅しろたへの肌ならべけり室生犀星(「室生犀星俳句集」岩波文庫)犀星の号は魚眠洞。犀星も筆名なのだが、俳句の時はこちらを用いたようで、最初に出した句集は「魚眠洞発句集」という。実際いかほど世に知ら…
-
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実後藤比奈夫(『初心』) 女…
-
一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜 公木正
一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜公木正「…
-
鳥屋の窓四方に展けし花すゝき 丹治蕪人【季語=花すゝき(秋)】
鳥屋の窓四方に展けし花すゝき丹治蕪人(たんじ・ぶじん))な…
-
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの 小野あらた【季語=秋冷(秋)】
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの)小野あらた十月も後半になる…
-
背のファスナ一気に割るやちちろ鳴く 村山砂田男【季語=ちちろ鳴く(秋)】
-
底紅や黙つてあがる母の家 千葉皓史【季語=底紅(秋)】
-
秋めくやあゝした雲の出かゝれば 池内たけし【季語=秋めく(秋)】
-
古池や芭蕉飛こむ水の音 仙厓【季語=芭蕉(秋)】
-
後の月瑞穂の国の夜なりけり 村上鬼城【季語=後の月(秋)】
-
木犀や同棲二年目の畳 髙柳克弘【季語=木犀(秋)】
-
仲秋の金蠅にしてパッと散る 波多野爽波【季語=仲秋(秋)】