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目のなかに芒原あり森賀まり 田中裕明【季語=芒(秋)】
目のなかに芒原あり森賀まり田中裕明(『夜の客人』) 作者の田中裕明は早世の天才である。17歳の頃より短詩を始め、18歳の時、同じく若き天才である島田牙城に誘われ波多野爽波主宰の「青」に入会。大学時代…
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笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第3回】2010年神戸新聞杯
【第3回】薔薇の蕾のひらくとき(2010年神戸新聞杯・ローズキングダム)…
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ときじくのいかづち鳴つて冷やかに 岸本尚毅【季語=冷やか(秋)】
ときじくのいかづち鳴つて冷やかに岸本尚毅「ときじく」は、「…
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九月来る鏡の中の無音の樹 津川絵理子【季語=九月(秋)】
九月来る鏡の中の無音の樹)津川絵理子良い俳句の条件、ではな…
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葛の花むかしの恋は山河越え 鷹羽狩行【季語=葛の花(秋)】
葛の花むかしの恋は山河越え鷹羽狩行(『月歩抄』) 葛の花と…
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天高し深海の底は永久に闇 中野三允【季語=天高し(秋)】
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山頂に流星触れたのだろうか 清家由香里【季語=流星(秋)】
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滴りてふたりとは始まりの数 辻美奈子【季語=滴り(夏)】
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まはし見る岐阜提灯の山と川 岸本尚毅【季語=岐阜提灯(夏)】
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秋草のはかなかるべき名を知らず 相生垣瓜人【季語=秋草(秋)】
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八月の灼ける巌を見上ぐれば絶倫といふ明るき寂寥 前登志夫【季語=夏山(夏)】
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七夕のあしたの町にちる色帋 麻田椎花【季語=七夕(秋)】