1. 体内の水傾けてガラス切る 須藤徹【無季】

    体内の水傾けてガラス切る須藤徹(『須藤徹全句集』)前回、高井几董の「湖の水かたふけて田植かな」を取り上げた。この句を見たときに思い出したのが今回の須藤徹の句。「〇〇の水かたむけて〇〇(動作)」という…

  2. 春の水とは濡れてゐるみづのこと 長谷川櫂【季語=春の水(春)】

    春の水とは濡れてゐるみづのこと長谷川櫂(『古志』) この句…

  3. 詠みし句のそれぞれ蝶と化しにけり 久保田万太郎【季語=蝶(春)】

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  4. 春暁のカーテンひくと人たてり 久保ゐの吉【季語=春暁(春)】

    春暁のカーテンひくと人たてり久保ゐの吉(くぼ・いのきち)夢…

  5. 湖の水かたふけて田植かな 高井几董【季語=田植(夏)】

    湖の水かたふけて田植かな高井几董(大須賀乙字編『故人春夏秋冬』)…

  6. 鶯や米原の町濡れやすく 加藤喜代子【季語=鶯(春)】

  7. 星老いる日の大蛤を生みぬ 三枝桂子【季語=蛤(春)】

  8. 黒服の春暑き列上野出づ 飯田龍太【季語=春暑し(春)】

  9. スタールビー海溝を曳く琴騒の 八木三日女

  10. 田に人のゐるやすらぎに春の雲 宇佐美魚目【季語=春の雲(春)】

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  12. 蟲鳥のくるしき春を不爲 高橋睦郎【季語=春(春)】

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