1. もの書けば余白の生まれ秋隣 藤井あかり【季語=秋隣(夏)】

    もの書けば余白の生まれ秋隣藤井あかり(『封緘』)日本人独特の美意識に「余白」というものがある、という紋切り型のものいいがある。そう言われるとなんかわかったような気になるやつで、絵画や書道などではよく…

  2. 夏山に勅封の大扉あり 宇佐美魚目【季語=夏山(夏)】

    夏山に勅封の大扉あり宇佐美魚目どっしりした句である。大部分…

  3. なく声の大いなるかな汗疹の児 高浜虚子【季語=汗疹(夏)】

    なく声の大いなるかな汗疹の児)高浜虚子 父は78歳でこの世…

  4. 大阪の屋根に入る日や金魚玉   大橋櫻坡子【季語=金魚玉(夏)】

    大阪の屋根に入る日や金魚玉大橋櫻坡子(おおはし・おおはし))…

  5. 利根川のふるきみなとの蓮かな 水原秋櫻子【季語=蓮(夏)】

    利根川のふるきみなとの蓮かな水原秋櫻子(『葛飾』)もともと…

  6. からたちの花のほそみち金魚売 後藤夜半【季語=金魚売(夏)】

  7. 盥にあり夜振のえもの尾をまげて   柏崎夢香【季語=夜振(夏)】

  8. 雲の中瀧かゞやきて音もなし 山口青邨【季語=瀧(夏)】

  9. 行く涼し谷の向うの人も行く   原石鼎【季語=涼し(夏)】

  10. 又の名のゆうれい草と遊びけり 後藤夜半【季語=ゆうれい草(夏)】

  11. 香水の一滴づつにかくも減る 山口波津女【季語=香水(夏)】

  12. 山羊群れて夕立あとの水ほとり  江川三昧【季語=夕立(夏)】

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