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でで虫の繰り出す肉に後れをとる 飯島晴子【季語=でで虫(夏)】
でで虫の繰り出す肉に後れをとる)飯島晴子) この句は昭和五九年の作で、晴子は六三歳。『八頭』に収められている。 最初にこの句を読んだとき、「でで虫の繰り出す肉」というフレーズにどきどきした。…
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馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。 石松佳
馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。石松佳石松佳の詩「…
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梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ 篠田悌二郎【季語=梅雨・罌粟(夏)】
梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ篠田悌二郎(『連作俳句集』昭和9年)…
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いちごジャム塗れとおもちゃの剣で脅す 神野紗希【季語=苺(夏)】
いちごジャム塗れとおもちゃの剣で脅す)神野紗希)ジャムに加…
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黒き魚ひそみをりとふこの井戸のつめたき水を夏は汲むかも 高野公彦
黒き魚ひそみをりとふこの井戸のつめたき水を夏は汲むかも高野公彦…
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ジェラートを売る青年の空腹よ 安里琉太【季語=ジェラート(夏)】
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葉桜の夜へ手を出すための窓 加倉井秋を【季語=葉桜(夏)】
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中年の恋のだんだら日覆かな 星野石雀【季語=日覆(夏)】
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夏場所の終はるころ家建つらしい 堀下翔【季語=夏場所(夏)】
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日蝕の鴉落ちこむ新樹かな 石田雨圃子【季語=新樹(夏)】
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「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃 片岡絢
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散るときのきてちる牡丹哀しまず 稲垣きくの【季語=牡丹(夏)】