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鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし 後藤比奈夫【季語=亀鳴く(春)】
鳴きし亀誰も聞いてはをらざりし)後藤比奈夫浪人時代、論文模試で「矛盾」という課題が出た。「今」をテーマに書いたら高得点で、テレホンカードをもらったことがある。「今」と言った瞬間に「今」ではなくなるか…
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深追いの恋はすまじき沈丁花 芳村うつぎ【季語=沈丁花(春)】
深追いの恋はすまじき沈丁花芳村うつぎ 人は追いかけられると…
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梅咲きぬ温泉は爪の伸び易き 梶井基次郎【季語=梅(春)】
梅咲きぬ温泉(いでゆ)は爪の伸び易き梶井基次郎今年の桜は例…
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結婚は夢の続きやひな祭り 夏目雅子【季語=雛祭(春)】
結婚は夢の続きやひな祭り)夏目雅子桑田佳祐のベストアルバム…
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地吹雪や蝦夷はからくれなゐの島 櫂未知子【季語=地吹雪(冬)】
地吹雪や蝦夷はからくれなゐの島)櫂未知子第3句集『カムイ』より…
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自愛の卓ポテトチップは冬のうろこ 鈴木明【季語=冬(冬)】
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ものゝふの掟はしらず蜆汁 秦夕美【季語=蜆汁(春)】
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かいつぶり離ればなれはいい関係 山﨑十生【季語=鳰(冬)】
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消すまじき育つるまじき火は埋む 京極杞陽【季語=埋火(冬)】
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霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】
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胸の炎のボレロは雪をもて消さむ 文挾夫佐恵【季語=雪(冬)】
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鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん【季語=鱶(冬)】