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冬麗や泣かれて抱けば腹突かれ 黒岩徳将【季語=冬麗(冬)】
2024.11.18
立冬や日向に立てば湧く力 名取里美【季語=立冬(冬)】
2024.11.07
あはれ子の夜寒の床の引けば寄る 中村汀女【季語=夜寒(秋)】
2024.11.05
日の綿に座れば無職のひとりもいい 平田修
2024.11.03
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな 中村汀女【季語=蜻蛉(秋)】
2024.10.22
麻薬うてば十三夜月遁走す 石田波郷【季語=十三夜(秋)】
2024.10.18
かがみ込めば冷たい水の水六畳 平田修
2024.10.06
握れば冷たい個人の鍵と富士宮 平田修【季語=冷たい(冬)】
2024.09.23
星座になれば幸せですか秋の果 このはる紗耶【季語=秋の果(秋)】
2024.09.12
泣き止めばいつもの葡萄ではないか 古勝敦子【季語=葡萄(秋)】
2024.08.22
橋立も歩けば長し松落葉 高林蘇城【季語=松落葉(夏)】
2024.05.31
銀座明るし針の踵で歩かねば 八木三日女
2024.04.21
朝寝楽し障子と壺と白ければ 三宅清三郎【季語=朝寝(春)】
2024.04.17
山桜見て居ればつく渡舟かな 波多野晋平【季語=山桜(春)】
2024.04.05
吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子【季語=春の野(春)】
2024.03.14
雪兎なんぼつくれば声通る 飯島晴子【季語=雪兎(冬)】
2024.01.28
冬蟹に尿ればどつと裏返る 只野柯舟【季語=冬蟹(冬)】
2024.01.11
破門状書いて破れば時雨かな 詠み人知らず【季語=時雨(冬)】
2023.12.16
五つずつ配れば四つ余る梨 箱森裕美【季語=梨(秋)】
2023.10.17
黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり 歌代美遥【季語=秋気(秋)】
2023.10.05
紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】
2023.06.16
厚餡割ればシクと音して雲の峰 中村草田男【季語=雲の峰(夏)】
2023.06.15
紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る 津田清子【季語=紫陽花(夏)】
2023.05.27
皮むけばバナナしりりと音すなり 犬星星人【季語=バナナ(夏)】
2023.05.02
来て見れば来てよかりしよ梅椿 星野立子【季語=梅・椿(春)】
2023.02.26
灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】
2023.02.02
あまり寒く笑へば妻もわらふなり 石川桂郎【季語=寒し(冬)】
2023.01.28
鱶のあらい皿を洗えば皿は海 谷さやん【季語=鱶(冬)】
2022.12.07
舟やれば鴨の羽音の縦横に 川田十雨【季語=鴨(冬)】
2022.12.02
伊太利の毛布と聞けば寝つかれず 星野高士【季語=毛布(冬)】
2022.11.12
愛かなしつめたき目玉舐めたれば 榮猿丸【季語=冷たし(冬)】
2022.11.07
泣きながら白鳥打てば雪がふる 松下カロ【季語=白鳥・雪(冬)】
2022.11.02
秋めくやあゝした雲の出かゝれば 池内たけし【季語=秋めく(秋)】
2022.10.14
ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき 安井浩司【季語=すすき(秋)】
2022.09.25
八月の灼ける巌を見上ぐれば絶倫といふ明るき寂寥 前登志夫【季語=夏山(夏)】
2022.08.07
もの書けば余白の生まれ秋隣 藤井あかり【季語=秋隣(夏)】
2022.08.04
梅雨の日の烈しくさせば罌粟は燃ゆ 篠田悌二郎【季語=梅雨・罌粟(夏)】
2022.05.26
炎ゆる 琥珀の/神の/掌の 襞/ひらけば/開く/歴史の 喪章 湊喬彦
2022.03.03
犬去れば次の犬来る鳥総松 大橋越央子【季語=鳥総松(新年)】
2022.01.21
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規【季語=柿(秋)】
2021.12.07
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