1. 銀座明るし針の踵で歩かねば 八木三日女

    銀座明るし針の踵で歩かねば八木三日女(『赤い地図』昭和38年)銀座は不思議な街である。デパートやブティックの賑わう日中、日本有数の歓楽街と化す深更。どこか静謐な雰囲気の漂う明け方と、めまぐるしく姿を…

  2. 朝寝楽し障子と壺と白ければ   三宅清三郎【季語=朝寝(春)】

    朝寝楽し障子と壺と白ければ三宅清三郎みやけ・せいざぶろう桜…

  3. 山桜見て居ればつく渡舟かな 波多野晋平【季語=山桜(春)】

    山桜見て居ればつく渡舟かな波多野晋平「大変、申し訳ございま…

  4. 吾も春の野に下りたてば紫に 星野立子【季語=春の野(春)】

    吾も春の野に下りたてば紫に星野立子先日、縁あって星野椿先生…

  5. 雪兎なんぼつくれば声通る 飯島晴子【季語=雪兎(冬)】

    雪兎なんぼつくれば声通る)飯島晴子また雪兎であるが、お付き…

  6. 冬蟹に尿ればどつと裏返る 只野柯舟【季語=冬蟹(冬)】

  7. 破門状書いて破れば時雨かな 詠み人知らず【季語=時雨(冬)】

  8. 五つずつ配れば四つ余る梨 箱森裕美【季語=梨(秋)】

  9. 黒岩さんと呼べば秋気のひとしきり 歌代美遥【季語=秋気(秋)】

  10. 紫陽花のパリーに咲けば巴里の色 星野椿【季語=紫陽花(夏)】

  11. 厚餡割ればシクと音して雲の峰 中村草田男【季語=雲の峰(夏)】

  12. 紫陽花剪るなほ美しきものあらば剪る 津田清子【季語=紫陽花(夏)】

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