「春燈」
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鍋物に火のまはり来し時雨かな 鈴木真砂女【季語=時雨(冬)】
鍋物に火のまはり来し時雨かな鈴木真砂女 今週に入ってだいぶ気温が下がってきた。そして、鍋のうまい季節が到来した。最近、我が家でブームなのは、有名ラーメン店が監修した鍋スープである。たとえば、麺屋武蔵…
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萩にふり芒にそそぐ雨とこそ 久保田万太郎【季語=萩・芒(秋)】
萩にふり芒にそそぐ雨とこそ久保田万太郎いよいよ今回で九月・…
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遠き屋根に日のあたる春惜しみけり 久保田万太郎【季語=春惜しむ(春)】
遠き屋根に日のあたる春惜しみけり)久保田万太郎『流寓抄』晩…
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ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪 久保田万太郎【季語=春の雪(春)】
ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪久保田万太郎(『現代俳句協会編『昭和俳…
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逢曳や冬鶯に啼かれもし 安住敦【季語=冬鶯(冬)】
逢曳や冬鶯に啼かれもし安住敦(『筑摩文学全集』) 冬の鶯は…
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血を分けし者の寝息と梟と 遠藤由樹子【季語=梟(冬)】
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笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】
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つぶやきの身に還りくる夜寒かな 須賀一惠【季語=夜寒(秋)】
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手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦【季語=萩(秋)】
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むかし吾を縛りし男の子凌霄花 中村苑子【季語=凌霄花(夏)】
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羅や人悲します恋をして鈴木真砂女【季語=羅(夏)】
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もち古りし夫婦の箸や冷奴 久保田万太郎【季語=冷奴(夏)】