は
-
少女期は何かたべ萩を素通りに 富安風生【季語=萩(秋)】
少女期は何かたべ萩を素通りに富安風生先週、爽波の句について考えるに富安風生の「わからぬ句好きなわかる句ももすもも」を引き合いに出した。風生をディスっていると思われたなら心外でして、むしろ風生の俳句は…
-
えりんぎはえりんぎ松茸は松茸 後藤比奈夫【季語=松茸(秋)】
えりんぎはえりんぎ松茸は松茸後藤比奈夫ごとう・ひなおまさとし))…
-
指は一粒回してはづす夜の葡萄 上田信治【季語=葡萄(秋)】
指は一粒回してはづす夜の葡萄上田信治少人数で泊りがけの吟行…
-
杜鵑草遠流は恋の咎として 谷中隆子【季語=杜鵑草(秋)】
杜鵑草遠流は恋の咎として谷中隆子(『くれなゐに』)恋の罪の…
-
日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人【季語=向日葵(夏)】
日まはりは鬼の顔して並びゐる星野麦人(「俳句年鑑」1944年日本文学報国会…
-
品川はみな鳥のような人たち 小野裕三
-
きりぎりす飼ふは死を飼ふ業ならむ 齋藤玄【季語=螽蟖(秋)】
-
凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ 中村草田男【季語=凌霄(夏)】
-
フラミンゴ同士暑がつてはをらず 後藤比奈夫【季語=暑し(夏)】
-
みすずかる信濃は大き蛍籠 伊藤伊那男【季語=蛍籠(夏)】
-
乾草は愚かに揺るる恋か狐か 中村苑子【季語=乾草(夏)】
-
シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は 櫂未知子【季語=シャワー(夏)】