1. 少女期は何かたべ萩を素通りに 富安風生【季語=萩(秋)】

    少女期は何かたべ萩を素通りに富安風生先週、爽波の句について考えるに富安風生の「わからぬ句好きなわかる句ももすもも」を引き合いに出した。風生をディスっていると思われたなら心外でして、むしろ風生の俳句は…

  2. えりんぎはえりんぎ松茸は松茸 後藤比奈夫【季語=松茸(秋)】

    えりんぎはえりんぎ松茸は松茸後藤比奈夫ごとう・ひなおまさとし))…

  3. 指は一粒回してはづす夜の葡萄 上田信治【季語=葡萄(秋)】

    指は一粒回してはづす夜の葡萄上田信治少人数で泊りがけの吟行…

  4. 杜鵑草遠流は恋の咎として 谷中隆子【季語=杜鵑草(秋)】

    杜鵑草遠流は恋の咎として谷中隆子(『くれなゐに』)恋の罪の…

  5. 日まはりは鬼の顔して並びゐる 星野麦人【季語=向日葵(夏)】

    日まはりは鬼の顔して並びゐる星野麦人(「俳句年鑑」1944年日本文学報国会…

  6. 品川はみな鳥のような人たち 小野裕三

  7. きりぎりす飼ふは死を飼ふ業ならむ 齋藤玄【季語=螽蟖(秋)】

  8. 凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ 中村草田男【季語=凌霄(夏)】

  9. フラミンゴ同士暑がつてはをらず 後藤比奈夫【季語=暑し(夏)】

  10. みすずかる信濃は大き蛍籠 伊藤伊那男【季語=蛍籠(夏)】

  11. 乾草は愚かに揺るる恋か狐か 中村苑子【季語=乾草(夏)】

  12. シャワー浴ぶくちびる汚れたる昼は 櫂未知子【季語=シャワー(夏)】

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