1. 新蕎麦のそば湯を棒のごとく注ぎ 鷹羽狩行【季語=新蕎麦(秋)】

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  2. ロボットの手を拭いてやる秋灯下 杉山久子【季語=秋灯下(秋)】

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  3. また次の薪を火が抱き星月夜 吉田哲二【季語=星月夜(秋)】

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  4. 肉声をこしらへてゐる秋の隕石 飯島晴子【季語=秋(秋)】

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  5. 雨だれを聴きて信濃の濁り酒 德田千鶴子【季語=濁り酒(秋)】

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