1. 卒業の子らが机を洗ひ居る 山口草堂【季語=卒業(春)】

    卒業の子らが机を洗ひ居る山口草堂この時期になると、「卒業の思い出」とか言って自分の名前を机に彫り、それがバレて激烈に叱られた同級生がいたのを思い出す。その叱られ方が半端じゃなかったのだ。懐かしい。…

  2. ライターを囲ふ手のひら水温む 斉藤志歩【季語=水温む(春)】

    ライターを囲ふ手のひら水温む)斉藤志歩 もの作りは完成した…

  3. いぬふぐり昔の恋を問はれけり 谷口摩耶【季語=いぬふぐり(春)】

    いぬふぐり昔の恋を問はれけり谷口摩耶(『風船』) 恋人に昔…

  4. 背広来る来るジンギスカンを食べに来る 橋本喜夫【季語=ジンギスカン(秋)】 

    背広来る来るジンギスカンを食べに来る)橋本喜夫(蝦夷句会吟行句より)…

  5. 鎌倉を驚かしたる余寒あり 高濱虚子【季語=余寒(春)】

    鎌倉を驚かしたる余寒あり高濱虚子やはり地名の効きがよい。南…

  6. 灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】

  7. 湖をこつんとのこし山眠る 松王かをり【季語=山眠る(冬)】 

  8. 霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】

  9. 冬ざれや父の時計を巻き戻し 井越芳子【季語=冬ざれ(冬)】

  10. 蝦夷に生まれ金木犀の香を知らず 青山酔鳴【季語=金木犀(秋)】 

  11. 龍の玉深く蔵すといふことを 高浜虚子【季語=龍の玉(新年)】

  12. ぽつぺんを吹くたび変はる海の色 藺草慶子【季語=ぽつぺん(新年)】

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