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カードキー旅寝の春の灯をともす トオイダイスケ【季語=春の灯(春)】
カードキー旅寝の春の灯をともす)トオイダイスケ『天の川銀河発電所』宿のカードキーとか透明の直方体がぶら下がっている鍵(白い字で宿の名前と部屋番号が書いてあります)とか、手にすると旅行に来たなあという…
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菜の花の斜面を潜水服のまま 今井聖【季語=菜の花(春)】
菜の花の斜面を潜水服のまま今井聖明るくさびしく、どこか懐か…
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窓眩し土を知らざるヒヤシンス 神野紗希【季語=ヒヤシンス(春)】
窓眩し土を知らざるヒヤシンス)神野紗希コロナ禍が始まった2…
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卒業の子らが机を洗ひ居る 山口草堂【季語=卒業(春)】
卒業の子らが机を洗ひ居る山口草堂この時期になると、「卒業の…
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ライターを囲ふ手のひら水温む 斉藤志歩【季語=水温む(春)】
ライターを囲ふ手のひら水温む)斉藤志歩 もの作りは完成した…
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いぬふぐり昔の恋を問はれけり 谷口摩耶【季語=いぬふぐり(春)】
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背広来る来るジンギスカンを食べに来る 橋本喜夫【季語=ジンギスカン(秋)】
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鎌倉を驚かしたる余寒あり 高濱虚子【季語=余寒(春)】
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灯を消せば部屋無辺なり夜の雪 小川軽舟【季語=雪(冬)】
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湖をこつんとのこし山眠る 松王かをり【季語=山眠る(冬)】
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霜夜子は泣く父母よりはるかなものを呼び 加藤楸邨【季語=霜夜(冬)】
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冬ざれや父の時計を巻き戻し 井越芳子【季語=冬ざれ(冬)】