無季

  1. 象の足しづかに上る重たさよ 島津亮

    象の足しづかに上る重たさよ島津亮(『紅葉寺境内』昭和27年)「なぜ俳句を書くのか?」と聞かれることがあるだろう。よくある質問だが、あまり好きな質問ではない。この類の問いは突き詰めると「なぜ生きるのか…

  2. 海外のニュースの河馬が泣いていた 木田智美【無季】

    海外のニュースの河馬が泣いていた木田智美初学のころ、「作句…

  3. いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄

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  4. 雨聴いて一つ灯に寄る今宵かな 村上鬼城【季語=無月(秋)?】

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  6. 遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】

  7. やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ 飯島晴子【無季】

  8. くれなゐの花には季なし枕もと 石川淳【無季】

  9. 秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語=秋海棠(秋)】

  10. 幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦

  11. 方舟へ行く一本道の闇上野ちづこ(無季)

  12. 無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)

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