タグ:無季
-
同じ事を二本のレール思はざる 阿部青鞋
同じ事を二本のレール思はざる 阿部青鞋(「ひとるたま」1983年 現代俳句協会) 阿部青鞋はおかしな句を詠む人だというイメージがあって、しかし句集を読み出すと、案外に普通だったりもす…詳細を見る -
酒醸す色とは白や米その他 中井余花朗
酒醸す色とは白や米その他 中井余花朗(なかいよかろう)()()())) 「嵐」のようにクリスマスから松の内(関東)が過ぎて、ハナキンノミカタも平常事態に戻そうと思っていましたが、どう…詳細を見る -
しろい小さいお面いっぱい一茶のくに 阿部完市
しろい小さいお面いっぱい一茶のくに 阿部完市 あたりまえのことだけれど、人生経験の豊かさと、詩歌を読んで何かを感じる能力とは、まったく別だ。 たとえこの世界を描写し…詳細を見る -
風へおんがくがことばがそして葬 夏木久
風へおんがくがことばがそして葬 夏木久 自分にとって全く関心のない、けれども根源的な質問というのを、ときどき人から向けられる。先日は「詩歌を目の前にしたときに思い起こされる風景は、い…詳細を見る -
ポメラニアンすごい不倫の話きく 長嶋有
ポメラニアンすごい不倫の話きく 長嶋有 いったい俳句は文学なのか? この種の話はいろいろとむずかしい。なぜなら文学という高次の概念はわたしたちの具体的な営みのあとからや…詳細を見る -
迷宮へ靴取りにゆくえれめのぴー 中嶋憲武
迷宮へ靴取りにゆくえれめのぴー 中嶋憲武 世界は言葉でできている。 そう言われて思わず周囲を見回した。たしかに言葉でいえないモノは見当たらなかった。しかもそれぞれのモノが別の…詳細を見る -
子供は鳥 かはたれとたそかれにさざめく 上野ちづこ
子供は鳥 かはたれとたそかれにさざめく 上野ちづこ へえ、上野ちづこ、なんていう社会学者と同姓同名の俳人がいるのね、と思う方がいるかもしれないが、上野千鶴子ご本人である。 か…詳細を見る