無季
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くれなゐの花には季なし枕もと 石川淳【無季】
くれなゐの花には季なし枕もと石川淳(『現代俳句協会編『昭和俳句作品年表戦後編』昭和二十七年より)前回の久保田万太郎に続き、『昭和俳句作品年表戦後編』の昭和27年から。掲句もいわゆる文人俳句ということ…
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秋海棠西瓜の色に咲にけり 松尾芭蕉【季語=秋海棠(秋)】
秋海棠西瓜の色に咲にけり松尾芭蕉(角川ソフィア文庫『芭蕉全句集』)…
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幾千代も散るは美し明日は三越 攝津幸彦
幾千代も散るは美し明日は三越攝津幸彦(現代俳句文庫『攝津幸彦句集』)…
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方舟へ行く一本道の闇上野ちづこ(無季)
方舟へ行く一本道の闇上野ちづこ(『黄金郷』1990年深夜叢書社)…
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無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)
無方無時無距離砂漠の夜が明けて津田清子「無方無時無距離」と…
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麦よ死は黄一色と思いこむ 宇多喜代子(無季)
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体内の水傾けてガラス切る 須藤徹【無季】
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スタールビー海溝を曳く琴騒の 八木三日女
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回廊をのむ回廊のアヴェ・マリア 豊口陽子
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野の落暉八方へ裂け 戰爭か 楠本憲吉
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嵐の埠頭蹴る油にもまみれ針なき時計 赤尾兜子
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同じ事を二本のレール思はざる 阿部青鞋