する | セクト・ポクリット

滅却をする心頭のあり涼し　後藤比奈夫【季語＝涼し（夏）】

朝寝して居り電話又鳴つてをり　星野立子【季語＝朝寝（春）】

万の春瞬きもせず土偶　マブソン青眼【季語＝春（春）】

歯にひばり寺町あたりぐるぐるする　平田修【季語＝ひばり（春）？】

死に体にするはずが芒を帰る　平田修

ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる　池冨芳子【季語＝ひょんの笛（秋）】

一人一個ぼうぶら持つて前進す　小山玄紀【季語＝ぼうぶら（秋）】

世直しをしてきたやうないぼむしり　国代鶏侍【季語＝いぼむしり（秋）】

曼珠沙華傾くまいとしてをりぬ　橋本小たか【季語＝曼珠沙華（秋）】

緋のカンナ夜の女体とひらひらす　富永寒四郎【季語＝カンナ（秋）】

彼が下げ夕張メロン上京す　太田うさぎ【季語＝メロン（夏）】

少女才長け鶯の鳴き真似する　三橋鷹女【季語＝鶯（春）】　

鷹鳩と化して大いに恋をせよ　仙田洋子【季語＝鷹鳩と化す（春）】

誰も口にせぬ流氷の向かうの地　塩崎帆高【季語＝流氷（春）】

鶯に蔵をつめたくしておかむ　飯島晴子【季語＝鶯（春）】

トラックに早春を積み引越しす　柊月子【季語＝早春（春）】　

針供養といふことをしてそと遊ぶ　後藤夜半【季語＝針供養（春）】

くしゃみしてポラリス逃す銀河売り　市川桜子【季語＝くしゃみ（冬）】

クリスマス「君と結婚していたら」　堀井春一郎【季語＝クリスマス（冬）】

日記買ふよく働いて肥満して　西川火尖【季語＝日記買ふ（冬）】

起座し得て爽涼の風背を渡る　肥田埜勝美【季語＝爽涼（秋）】

腕まくりして女房のかき氷　柳家小三治【季語＝かき氷（夏）】

軽き咳して夏葱の刻を過ぐ　飯島晴子【季語＝夏葱（夏）】

厚餡割ればシクと音して雲の峰　中村草田男【季語＝雲の峰（夏）】

深追いの恋はすまじき沈丁花　芳村うつぎ【季語＝沈丁花（春）】

逢曳や冬鶯に啼かれもし　安住敦【季語＝冬鶯（冬）】

牡蠣フライ女の腹にて爆発する　大畑等【季語＝牡蠣（冬）】

帰るかな現金を白桃にして　原ゆき【季語＝白桃（秋）】

してみむとてするなり我も日傘さす　種谷良二【季語＝日傘（夏）】

羅や人悲します恋をして鈴木真砂女【季語＝羅（夏）】

ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう　齋藤史

「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃　片岡絢

切腹をしたことがない腹を撫で　土橋螢

サイネリア待つといふこときらきらす　鎌倉佐弓【季語＝サイネリア（春）】

呼吸するごとく雪降るヘルシンキ　細谷喨々【季語＝雪（冬）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる　岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

年を以て巨人としたり歩み去る高浜虚子【季語＝行年（冬）】

未婚一生洗ひし足袋の合掌す　寺田京子【季語＝足袋（冬）】

藁の栓してみちのくの濁酒　山口青邨【季語＝濁酒（秋）】

恋ともちがふ紅葉の岸をともにして　飯島晴子【季語＝紅葉（秋）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#7

櫻の樹だつたのか土龍散步する　片上長閑

愉快な彼巡査となつて帰省せり　千原草之【季語＝帰省（夏）】

大空に自由謳歌す大花火　浅井聖子【季語＝大花火（夏）】

父の日やある決意してタイ結ぶ　清水凡亭【季語＝父の日（夏）】

谺して山ほととぎすほしいまゝ　杉田久女【季語＝ほととぎす（夏）】

胴ぶるひして立春の犬となる　鈴木石夫【季語＝立春（春）】

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滅却をする心頭のあり涼し 後藤比奈夫【季語＝涼し（夏）】

朝寝して居り電話又鳴つてをり 星野立子【季語＝朝寝（春）】

万の春瞬きもせず土偶 マブソン青眼【季語＝春（春）】

歯にひばり寺町あたりぐるぐるする 平田修【季語＝ひばり（春）？】

死に体にするはずが芒を帰る 平田修

ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる 池冨芳子【季語＝ひょんの笛（秋）】

一人一個ぼうぶら持つて前進す 小山玄紀【季語＝ぼうぶら（秋）】

世直しをしてきたやうないぼむしり 国代鶏侍【季語＝いぼむしり（秋）】

曼珠沙華傾くまいとしてをりぬ 橋本小たか【季語＝曼珠沙華（秋）】

緋のカンナ夜の女体とひらひらす 富永寒四郎【季語＝カンナ（秋）】

彼が下げ夕張メロン上京す 太田うさぎ【季語＝メロン（夏）】

少女才長け鶯の鳴き真似する 三橋鷹女【季語＝鶯（春）】

鷹鳩と化して大いに恋をせよ 仙田洋子【季語＝鷹鳩と化す（春）】

誰も口にせぬ流氷の向かうの地 塩崎帆高【季語＝流氷（春）】

鶯に蔵をつめたくしておかむ 飯島晴子【季語＝鶯（春）】

トラックに早春を積み引越しす 柊月子【季語＝早春（春）】

針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半【季語＝針供養（春）】

くしゃみしてポラリス逃す銀河売り 市川桜子【季語＝くしゃみ（冬）】

クリスマス「君と結婚していたら」 堀井春一郎【季語＝クリスマス（冬）】

日記買ふよく働いて肥満して 西川火尖【季語＝日記買ふ（冬）】

起座し得て爽涼の風背を渡る 肥田埜勝美【季語＝爽涼（秋）】

腕まくりして女房のかき氷 柳家小三治【季語＝かき氷（夏）】

軽き咳して夏葱の刻を過ぐ 飯島晴子【季語＝夏葱（夏）】

厚餡割ればシクと音して雲の峰 中村草田男【季語＝雲の峰（夏）】

深追いの恋はすまじき沈丁花 芳村うつぎ【季語＝沈丁花（春）】

逢曳や冬鶯に啼かれもし 安住敦【季語＝冬鶯（冬）】

牡蠣フライ女の腹にて爆発する 大畑等【季語＝牡蠣（冬）】

帰るかな現金を白桃にして 原ゆき￼【季語＝白桃（秋）】

してみむとてするなり我も日傘さす￼ 種谷良二￼【季語＝日傘（夏）】

羅や人悲します恋をして￼鈴木真砂女【季語＝羅（夏）】

ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう 齋藤史

「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃 片岡絢￼

切腹をしたことがない腹を撫で 土橋螢

サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉佐弓【季語＝サイネリア（春）】

呼吸するごとく雪降るヘルシンキ 細谷喨々【季語＝雪（冬）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

年を以て巨人としたり歩み去る 高浜虚子【季語＝行年（冬）】

未婚一生洗ひし足袋の合掌す 寺田京子【季語＝足袋（冬）】

藁の栓してみちのくの濁酒 山口青邨【季語＝濁酒（秋）】

恋ともちがふ紅葉の岸をともにして 飯島晴子【季語＝紅葉（秋）】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#7

櫻の樹だつたのか土龍散步する 片上長閑

愉快な彼巡査となつて帰省せり 千原草之【季語＝帰省（夏）】

大空に自由謳歌す大花火 浅井聖子【季語＝大花火（夏）】

父の日やある決意してタイ結ぶ 清水凡亭【季語＝父の日（夏）】

谺して山ほととぎすほしいまゝ 杉田久女【季語＝ほととぎす（夏）】

胴ぶるひして立春の犬となる 鈴木石夫【季語＝立春（春）】

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滅却をする心頭のあり涼し　後藤比奈夫【季語＝涼し（夏）】

朝寝して居り電話又鳴つてをり　星野立子【季語＝朝寝（春）】

万の春瞬きもせず土偶　マブソン青眼【季語＝春（春）】

歯にひばり寺町あたりぐるぐるする　平田修【季語＝ひばり（春）？】

死に体にするはずが芒を帰る　平田修

ひょんの笛ことばにしては愛逃ぐる　池冨芳子【季語＝ひょんの笛（秋）】

一人一個ぼうぶら持つて前進す　小山玄紀【季語＝ぼうぶら（秋）】

世直しをしてきたやうないぼむしり　国代鶏侍【季語＝いぼむしり（秋）】

曼珠沙華傾くまいとしてをりぬ　橋本小たか【季語＝曼珠沙華（秋）】

緋のカンナ夜の女体とひらひらす　富永寒四郎【季語＝カンナ（秋）】

彼が下げ夕張メロン上京す　太田うさぎ【季語＝メロン（夏）】

少女才長け鶯の鳴き真似する　三橋鷹女【季語＝鶯（春）】　

鷹鳩と化して大いに恋をせよ　仙田洋子【季語＝鷹鳩と化す（春）】

誰も口にせぬ流氷の向かうの地　塩崎帆高【季語＝流氷（春）】

鶯に蔵をつめたくしておかむ　飯島晴子【季語＝鶯（春）】

トラックに早春を積み引越しす　柊月子【季語＝早春（春）】　

針供養といふことをしてそと遊ぶ　後藤夜半【季語＝針供養（春）】

くしゃみしてポラリス逃す銀河売り　市川桜子【季語＝くしゃみ（冬）】

クリスマス「君と結婚していたら」　堀井春一郎【季語＝クリスマス（冬）】

日記買ふよく働いて肥満して　西川火尖【季語＝日記買ふ（冬）】

起座し得て爽涼の風背を渡る　肥田埜勝美【季語＝爽涼（秋）】

腕まくりして女房のかき氷　柳家小三治【季語＝かき氷（夏）】

軽き咳して夏葱の刻を過ぐ　飯島晴子【季語＝夏葱（夏）】

厚餡割ればシクと音して雲の峰　中村草田男【季語＝雲の峰（夏）】

深追いの恋はすまじき沈丁花　芳村うつぎ【季語＝沈丁花（春）】

逢曳や冬鶯に啼かれもし　安住敦【季語＝冬鶯（冬）】

牡蠣フライ女の腹にて爆発する　大畑等【季語＝牡蠣（冬）】

帰るかな現金を白桃にして　原ゆき【季語＝白桃（秋）】

してみむとてするなり我も日傘さす　種谷良二【季語＝日傘（夏）】

羅や人悲します恋をして鈴木真砂女【季語＝羅（夏）】

ぐじやぐじやのおじやなんどを朝餉とし何で残生が美しからう　齋藤史

「ワイシャツのアイロンがけをしてほしい」夫に言われた妻の衝撃　片岡絢

切腹をしたことがない腹を撫で　土橋螢

サイネリア待つといふこときらきらす　鎌倉佐弓【季語＝サイネリア（春）】

呼吸するごとく雪降るヘルシンキ　細谷喨々【季語＝雪（冬）】

嚔して酒のあらかたこぼれたる　岸本葉子【季語＝嚔（冬）】

年を以て巨人としたり歩み去る高浜虚子【季語＝行年（冬）】

未婚一生洗ひし足袋の合掌す　寺田京子【季語＝足袋（冬）】

藁の栓してみちのくの濁酒　山口青邨【季語＝濁酒（秋）】

恋ともちがふ紅葉の岸をともにして　飯島晴子【季語＝紅葉（秋）】

櫻の樹だつたのか土龍散步する　片上長閑

愉快な彼巡査となつて帰省せり　千原草之【季語＝帰省（夏）】

大空に自由謳歌す大花火　浅井聖子【季語＝大花火（夏）】

父の日やある決意してタイ結ぶ　清水凡亭【季語＝父の日（夏）】

谺して山ほととぎすほしいまゝ　杉田久女【季語＝ほととぎす（夏）】

胴ぶるひして立春の犬となる　鈴木石夫【季語＝立春（春）】